昨年の10月に亡くなった仲本工事さん(本名:仲本興喜)が、2023年5月17日の『官報(かんぽう)』に掲載されました。今回は官報の役割や内容、仲本さんにまつわる噂話などをご紹介します。
仲本さんは1941年7月5日の東京都日本橋区(現在の中央区北部)生まれです。芸能活動のスタートはザ・ドリフターズのギタリストでしたが、国民的バラエティ番組『8時だョ!全員集合』をきっかけに、俳優業にも進出し幅広い役柄を演じていくようになります。彼の持ち味であるコミカルな演技や独特な存在感は、作品に一層の魅力が加わると評価されていました。
2022年10月19日、信号機がない歩行者横断禁止の交差点を横断中に交通事故に遭いました。頭を強く打った為、緊急手術を受けましたが帰らぬ人となりました。享年81歳。
官報とは、政府や地方自治体が発行する公報のことです。基本的には国や地方の法律や規則、政府の公告、告示、指令など、公的な情報を国民に伝える役割を担っており、これらは大きく3つに分類することができます。
1.法律や条例の公示:国や地方自治体で制定された法律や条例が掲載されます。これにより、社会全体が新しい法律や条例の内容を知ることができます。
2.政府の公告:政府が重要な事項について公式な発表を行う場合、官報を通じて公告されます。予算案や重要な政策決定、行政手続きの変更などが該当します。
3.告示や通達:行政機関が特定の指示などを発表する際にも使用されます。主に税制の改正や公共事業の施工要領、企業への規制などが挙げられます。
官報は一般公開されており、インターネットや図書館で閲覧することができます。公布された法律や条例は法的な効力を持ち、社会全体に適用されるため、自身の権利や義務を理解するのに役立ちます。
今回、仲本さんが官報に掲載された理由は、所属していた株式会社イザワオフィスが相続財産清算人として選任された為と考えられます。上記3つの分類では「告示や通達」に該当します。
この相続財産清算人とは相続人がいない、もしくは相続人全員が相続放棄をした場合、家庭裁判所が選任した方を指し、主に相続人に代わって弁済処理を進めます。加えて、家庭裁判所は相続財産清算人を官報を通じて公告する義務が法律によって定められている為、今回の掲載となった模様です。
仲本さんは結婚歴が3回ありますが、この3度目のお相手である三代純歌さんは、実際には籍を入れておらず事実婚状態だったようです。三代さんは居酒屋「仲本家JUNKAの台所」やカラオケスナック「ピンクローズ」、カレー店「ウィローズハウス」など様々な飲食店を開業したり、仲本さんの財布で買い物三昧であったこと。また、晩年の故人に至っては居住スペースがゴミ屋敷化しているなど、晩年は一部週刊誌からセンセーショナルに報じられていました。
この騒動が冷める間もなく突然の不幸が重なってしまったので、真相は謎を抱えたまま終わりを迎えましたが、是非とも本件を以て諸々の落着となることを切に願っております。