りそな銀行の相続手続きの流れと必要書類を徹底解説

公開日:2023年9月20日|更新日:2023年9月21日

この記事ではりそな銀行で相続手続きを進めるために必要な書類や、申請フローなどをご紹介していきます。必要書類に不備があったり、記載方法に誤りがあると何度も窓口へ問い合わせをすることになってしまいます。スムーズな手続きを進めるためにも、当記事がお役立ていただければ幸いです。

【りそな銀行】相続手続きの流れと必要書類

相続手続きにおける基本的な流れは以下に沿ってご紹介します。気になる点が出たら最寄りの、りそな銀行各店舗へお問い合わせください。

【step1】口座名義人が死亡したことを役所へ連絡

【step2】りそな銀行で相続手続きの申し込み

【step3】必要書類を準備して提出

【step4】払戻金の受け取り

step1-口座名義人が死亡したことを役所へ連絡

まず死亡届をお住まいの役所へ提出しましょう。原則として、被相続人が亡くなったと判明した7日以内(国外で死去した場合は、3か月以内)に済ませるようにしましょう。

step2-りそな銀行で相続手続きの申し込み

役所での対応を終えたら、りそな銀行での手続きへと移ります。受付は店舗窓口で行っていますが、Webからの来店予約も可能です。スムーズな手続きを希望される方は活用してみるとよいでしょう。

店舗窓口

平日/9:00~17:00(曜日や時間により異なる店舗があります)

Web申し込み

常時受付(店舗によっては17時以降や土日祝も予約受付可)

step3-必要書類を準備して提出

必要書類は遺言書の有無や手続きを行う人によって異なりますが、まずはどのケースにおいても共通して揃えておくべき書類と、代表的なケースで必要な書類をご紹介します。

必須の書類

  • 相続手続依頼書
  • 相続預金の通帳・証書、貸金庫の鍵・利用カードなど(紛失されている場合は窓口まで)
  • 実印(預金の払戻金受領や貸金庫の手続きを行う場合)

なお、相続手続依頼書については、代表者が一括で受領する場合と複数名の相続人で受領する2種類用意されています。記入する際は参考にしてみてください。

代表者が一括で受領する場合の相続手続依頼書1
代表者が一括で受領する場合の相続手続依頼書2

引用:ご相続人の代表者さまが一括で受領する場合|りそな銀行

複数名の相続人で受領する場合の相続手続依頼書1
複数名の相続人で受領する場合の相続手続依頼書2

引用:名義変更や複数名の相続人さまが受領する場合|りそな銀行

ここからは各ケースに応じた基本的な必要書類となります。なお、相続内容によっては追加書類が発生する可能性があるので、詳しくは窓口へ相談してみてください。戸籍謄本や印鑑証明書などの書類は基本的に原本が求められます。原本返却を希望される際も同様に、窓口へ伝える必要があることを覚えておきましょう。

遺言・遺産分割協議書がいずれもない場合

  • 亡くなった方の出生から死亡まで除籍謄本、戸籍謄本、または全部事項証明書※1※2※3
  • 相続人全員の戸籍謄本、または全部事項証明書※1※3※4
  • 相続人全員の印鑑登録証明書(発行後6か月以内のもの)

遺産分割協議により相続される場合

  • 遺産分割協議書(法定相続人全員の署名・捺印があり記載内容が完備したもの)
  • 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本、または全部事項証明書※1※2※3
  • 相続人全員の戸籍謄本、または全部事項証明書※1※3※4
  • 相続人全員の印鑑登録証明書(発行後6か月以内のもの)

遺言により相続される場合(遺言執行者の指定あり)

  • 自筆証書遺言または公正証書遺言
  • 検認調書または検認証明書(自筆証書遺言の場合)
  • 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本、または全部事項証明書※1※2※3
  • 遺言執行者の選任審判書謄本
  • 遺言執行者の印鑑登録証明書

      遺言により相続される場合(遺言執行者の指定なし)

      • 自筆証書遺言または公正証書遺言
      • 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本、または全部事項証明書※1※2※3
      • 相続人全員の戸籍謄本、または全部事項証明書※1※3※4
      • 検認調書または検認証明書(自筆証書遺言の場合)
      • 受遺者の印鑑登録証明書(発行後、6か月以内のもの)

          ※1本籍地を変更されたとき・結婚や養子縁組のために、別戸籍に編入されたとき・法律による戸籍簿の改製がされたときは、「戸籍簿」が切替わるため、前・後の戸籍謄本が必要。
          ※2相続人が兄弟姉妹の場合は、亡くなった方のご両親の出生から死亡までのすべての戸籍謄本も必要。
          ※3戸籍謄本の住所と預金の届出住所、印鑑証明書の住所が異なる場合は、別途書類が必要となりますので、担当窓口へお問い合わせください。
          ※4お亡くなりになられた方の同一の戸籍にいる方、またはお亡くなりになられた方の戸籍から結婚などで除籍されたが現在の姓が亡くなった方の戸籍から確認できる方。

          step4-払戻金の受け取り

          すべての手続きが終わると順次払い戻しとなります。もし、別途手続きが発生した場合は案内に則って進めていきましょう。

          【りそな銀行】相続手続きの注意点

          埼玉りそな銀行・関西みらい銀行について

          同グループ銀行である、埼玉りそな銀行・関西みらい銀行の預金は取扱方法が異なる場合があります。亡くなった方がこの2つの銀行を利用していた場合は、まずは窓口へ相談してみましょう。

          口座凍結前に預金を引き出すこと

          葬儀費用など相続人が全員容認できるケースを除き、亡くなった方の口座から自身の都合のみで引き落としを行った場合は相続を単純承認したことになります。また、相続人同士での揉め事へ発展する可能性があるので、みだりに行わないことを推奨します。

          口座凍結後の仮払い

          口座凍結後、遺産分割協議の長期化などで預金の払い戻しが滞っている場合は、相続預金の払い戻し制度を活用しましょう。申し立てはりそな銀行窓口と家庭裁判所の2つから選べます。必要に応じて覚えておくと良いでしょう。

          • 銀行窓口:裁判所の手続きは不要。仮払いの理由も求められないが引き落としの上限額がある。
          • 家庭裁判所:引き落としの上限はないが、家庭裁判所に遺産分割調停と仮払いの申し立て、その理由も求められる。

          参照:遺産分割前の相続預金の払戻し制度のご案内|一般社団法人 全国銀行協会

          まとめ

          もし本記事を見ても不明な点が出た場合は、専門家にアドバイスを受けてみるのもよいでしょう。無料相談で窓口を開設している事務所も多数あるので、ぜひ積極的に活用してみてください。

          本記事によって、りそな銀行における相続手続きが円滑に進むことができれば幸いです。大切な方の遺産と遺志を適切に管理し、故人の想いを残していきましょう。

          著者紹介

          相続プラス編集部

          相続に関するあらゆる情報を分かりやすくお届けするポータルサイト「相続プラス」の編集部です。相続の基礎知識を身につけた相続診断士が監修をしております。相続に悩むみなさまの不安を少しでも取り除き、明るい未来を描いていただけるように、本サイトを通じて情報配信を行っております。

          専門家に相談する

          専門家に相談するのイメージ

          本記事の内容は、記事執筆日(2023年9月20日)時点の法令・制度等をもとに作成しております。最新の法令等につきましては、専門家へご確認をお願いいたします。万が一記事により損害が発生することがあっても、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

          記事をシェアする