はじめに
「相続は大変」と聞くと、親族間での遺産を巡ったドロドロしたトラブルを想像する方が多いかと思いますが、それ以外にも亡くなってからの手続きの多さや専門用語の難しさなど大変だと感じる部分は多くあります。
この記事では、漫画内で登場した疑問点を解消する解説記事を紹介します。
義父の介護が終わったかと思えば更に相続で苦労した久美さんと、亡くなった父の几帳面な配慮で滞りなく相続が終わった裕子さん。
そんな2人の話を聞いて、真紀子さんは家族の相続を意識するようになり調べたものの、分からないことだらけ…そんな不安を解消する記事を見ていきましょう。
親が亡くなってからやること
親が亡くなった後は冷静ではいられないはずですが、さまざまな手続きや判断が次から次に要求されます。
手続きによっては、期日が決められているので期日内に手続きを終えられるように進める必要があります。
贈与税は親子でもかかるのか?
基本的には、次の条件を満たす贈与の場合、贈与税が課せられます。
- 個人から財産をもらったとき
- 贈る側と贈られる側の合意がある
- 贈与の額が年間110万円を超える
親子間では一見すると贈与と思われないようなものもあるので、どのようなケースで贈与税がかかるのかを理解しておく必要があるのです。
そもそも贈与と譲渡の違いは?
贈与とは無償で相手に与える行為のことです。一方、譲渡は有償、無償を問わず権利や財産を相手に譲る事を指します。相手に財産を渡すという行為自体は共通していますが、法律や税制面で大きな違いがあり、まったくの別物です。
贈与と譲渡は混同されがちですが、法律や税務での扱いは異なります。
法定相続人とは?
法定相続人とは、財産を相続できる権利を民法で定められた人のことです。相続手続きを行う前に、法定相続人の範囲を調査しなくてはなりません。
法定相続人の範囲は以下のとおりです。
- 配偶者は常に相続人となる
- 優先順位の高い血族相続人
エンディングノート
エンディングノートとは、いつか迎える死に備えて自身の情報や希望、想いを記しておくノートのことです。ただし、原則として法的な効力が発生しないため、必ず実現するものではないことを覚えておきましょう。
おわり
相続手続きは、何度も経験する事ではありませんので、詳しい人は実際は少ないでしょう。
仕事でお忙しい方やご高齢の方にとっては、決められた期間内で手続きをしたり、相続人全員とやり取りをすること自体負担となっているようです。ですから、あらかじめ相続の知識を知っておくことで、心の準備をすることはとても重要なことです。
相続プラスでは上記の解説以外にも相続にまつわる記事を掲載しているので、相続の基本的な知識を身につけて、来る日に備えておきましょう。