システムエンジニアならではの視点で、スムーズな相続を実現する
福岡県古賀市で、相続手続きと生前対策・終活領域の幅広い相談に対応している、めんたいこ法務事務所の山本司法書士・行政書士。お客様のニーズにあわせた問題解決をモットーに、料金面で幅広い選択肢をご用意されていることが特徴です。システムエンジニアとしてのご経験を活かした相続サービスを提供されている山本先生に、お客様対応へのこだわりや今後の展望についてお話しいただきました。
地域のニーズにマッチした、相続と終活のサポート
まずはお客様について教えてください。どのようなご相談にいらっしゃる方が多いですか?
ご家族やご親族がお亡くなりになって、相続の手続きの相談にいらっしゃる方が多いですね。相続登記や金融機関の手続きをしてほしい、というご相談をよくいただいています。
他にも、相続に備えて遺言など終活の相談に来られる方も多くいらっしゃいます。令和4年7月に福岡市から古賀市に事務所を移したのですが、古賀に来てから終活のご相談がすごく多くなりました。博多や天神といった福岡市の中心部だと、若い方が多くて終活に関する相談はあまりなかったのですが、古賀では毎日のように終活が話題にのぼります。
ちょうどこの取材の前にも、「将来子どもたちが揉めないように、遺言書をつくりたいです」というご相談にお応えしていたところです。そうした地域のニーズにあわせて、相続が発生したあとの手続きだけでなく、終活のご相談にも力を入れているという状態ですね。
ご相談にいらっしゃるのは、古賀市周辺にお住まいの方が多いのですか?
圧倒的に古賀市のお客様が多いですね。
中でもご紹介でお見えになる方が多くて、私の地元ということもあって、母の友人や知人からご依頼をいただいたり、同級生からご両親の相続で相談をいただいたり、という機会も増えてきています。あとは異業種交流会などにも参加していますので、そこで知り合った方からご紹介いただくこともありますね。
古賀市のお客様が多くいらっしゃるとのことですが、古賀市ならではのご相談というものはあるのでしょうか?
古賀市に限定した話ではないのですが、この地域は博多に比べると田舎になるので、相続に対する古い価値観が残っていると感じることはありますね。長男がすべての財産を相続する、長子相続が当然と考えておられる方が意外と多くいらっしゃるんです。
ご相談の際に「他の相続人の方のご意向は確認されていますか?」とお聞きすると、「私が長男で財産を相続するのですが、他の相続人ってどういうことですか?」となることも珍しくありません。それなので、相続の制度や法的に認められている権利をご説明しながら、ご相談に対応するように心がけています。
効率的な準備と手続きで、お客様の負担を軽減する
相続の相談に対応される際に、心がけていらっしゃることはありますか?
なるべく専門用語を使わないように、分かりやすい言葉で説明することを心がけています。ただ、専門的な言葉をまったく使わないとぼんやりした話に終始してしまいがちですから、使うべきところでは専門用語も用いて、とにかくお客様にきちんと伝わることを一番大切にしていますね。
あとは、お客様に勘違いがないように対応すること。相続の手続きは時間がかかる場合もありますので、ちょっとした勘違いや誤解が、その後の手続きに影響しかねません。ですから、重要なポイントをお客様が理解されているかを確認しながら手続きを進めるよう気をつけています。
お客様からのご相談は、すべて山本先生が直接ご対応されているのですか?
そうですね。お客様のご対応や手続きは、私がすべて対応しています。事務スタッフも在籍しているのですが、お客様対応は私が行うようにして、スタッフには書類集めなどをお願いしています。
お客様とのご相談は、事務所にお越しいただいて行うことが多いのですか?
古賀市の事務所のほかに、博多にも相談スペースを用意しており、そのどちらかで面談をさせていただくことが多いですね。もちろん、事務所や相談スペースまでお越しいただくことが難しい方に対して、出張相談を行ってはいますが、基本的にはお越しいただいての相談が多いです。
事務所での面談ですと、必要書類をその場で印刷して手続きができますので、お客様の負担軽減にもつながります。当事務所は基本的に、最初の面談1回ですべての手続きを完結できるようにしているんです。事務所にお越しいただいて面談をして、納得いただけたら委任契約の書類を印刷して契約を締結し、あとはこちらで手続きを進めていく。どうしても追加でお客様に対応いただかないといけないときは、郵送で書類をお送りして返送いただくこともありますが、基本的には1回の面談で手続きが完結できるようにしています。
これまでお話しいただいたことのほかに、事務所の強みや特徴としてどのようなものが挙げられますか?
お客様に料金を選んでいただける、ということは特徴かもしれません。料金を手続きごとに分けて設定しており、「この手続きを依頼します、この部分は自分でやります」ということをお客様に選んでいただけるようにしているんです。「相続のことはよく分からない」ということであれば、全部まとめてお任せいただけますし、「料金を抑えて手続きをしたい」ということであれば、お客様の方でもできそうな部分をご案内させていただきます。できるだけお客様のニーズにあわせた方法を選んでいただけるようにしている、ということですね。
システムエンジニアならではの視点が事務所の強み
1回の面談で完結する効率の良さや、お客様のニーズにあわせて選択の幅があることが事務所の特徴だと感じたのですが、どのような経緯でそうした体制をつくるようになったのですか?
司法書士になる前に、システムエンジニアとして勤務していた経験によるところが大きいですね。実は今でも、常に頭の中では事務所運営のプログラムを考えているような状態で。その中で、効率のいいサービスやお客様のニーズを満たすための最適解みたいなものを追求していった結果、今の体制に行き着きました。
システムエンジニア出身とのことですが、司法書士になるまでのご経歴について教えていただいてよろしいでしょうか?
もともとゲームが好きだったこともあり、ゲームをクリアする感覚で楽しみながら、さまざまな資格に挑戦していたんです。エンジニアとして働きながらそんな挑戦を続けていたら、司法書士にも合格することができまして。試験に合格すると、司法書士として活動するために新人研修というものを受けることになるのですが、その研修で一緒になった同期の方たちとお話しする中で、「司法書士って、人のためになるすごくいい資格だな」と思いはじめたんです。少し変な話かもしれませんが、試験に合格してから司法書士という仕事のすばらしさを知ったということですね。そのまま司法書士として人の助けになりたいと思い、博多で事務所を開業させていただいたという経緯です。
先ほどお話しいただいたことのほかにも、システムエンジニアとしての経験が活きていると感じることはありますか?
事務的なところだと、業務の管理にはシステムエンジニアの経験が活かされていると思います。たとえば、書類はすべてスキャンしパソコン上で管理することで、無駄なく効率的に手続きを進めることができている、というのは代表的なところです。
士業事務所といえば、紙の書類をたくさん保管し、膨大な量のファイルに囲まれて仕事をしているというイメージを持たれている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。実際、そのようなスタイルで業務をされているところも多く、先輩方が書類に囲まれて仕事をされているのを私も見てきました。そんな光景を目の当たりにして、「もっと効率的にやってみたい」と思ってしまったんです。
システムエンジニアの仕事はパソコン上で行い、常に効率化・最適化を進めていましたから、「司法書士の仕事も同じようにできるのではないか」そのように考えて、書類をスキャンしてパソコン上で管理するスタイルで事務所を運営しています。書類の原本は手続きが完了するとお客様にお返ししているので、事務所には残りません。そうやって無駄を省いた分、書類の整理や保管にかかるコストを抑えて、お客様に還元しているということです。
福岡県の司法書士といえば「めんたいこ」を目指す
これから力を入れていきたい取り組みなど、今後の展望として考えているものを教えていただけますか?
多店舗展開をしていきたいと考えています。なかなか難しい話なのは分かっているのですが、福岡県の全部の駅に事務所を作って、「福岡県の司法書士といえば、めんたいこ」という常識をつくるくらいのことをやっていきたいなと。
先ほどお話ししたように、当事務所では効率的に業務ができるようシステム化しているので、多店舗展開をしてもすべての事務所で均一化されたサービスを提供することができると思うんです。相続の手続きや終活のニーズは、これからますます増えていくことが予想されます。無駄を省ける部分は徹底的に効率化し、本来もっとも大切な「お客様それぞれのニーズに細かく応える」ことに司法書士が注力できる。そんな体制がどこでも整っていることは、地域にとって良いことだなと考えています。
他には、終活の大切さを伝える活動にも力を入れていきたいですね。まだ構想段階ではあるのですが、葬儀社さんのように終活に近い領域の方々と連携して、無料でセミナーができればいいなと考えています。そこで終活の大切さをお伝えして、「遺言を残しておくことが大事ですよ、今のうちに民事信託を組んでおくといいですよ」といった具体的な生前対策のメリット・デメリットをお話ししたうえでご提案させていただく。余計なトラブルを回避するためにも、準備するなら早いに越したことはないですからね。実現に向けて色々と動いているところです。
最後に、相続に悩まれている方にメッセージをお願いします。
相続のことを司法書士に相談するとなると、身構えてしまう方もいらっしゃるかと思います。しかし相続の手続きというものは、専門家に相談するのが遅くなれば遅くなるほど、手間のかかることが増えてしまうものです。お客様の時間的・金銭的な負担を軽くするためにも、早い段階で相談することが大切だということをお伝えしたいですね。相続の手続きをせずに放置していると、その間に相続人が増えていき、次の世代に財産だけでなく手間を残していくことになってしまいますので。
当事務所にご相談いただければ、お客様ご自身でもできることや、お任せいただいた方がスムーズなことをご説明させていただきます。そのうえで、ご自分でやってみることと、ご依頼いただくことをを選べるメニューを準備しておりますので、ぜひ安心して相談いただければと思います。
プロフィール
めんたいこ法務事務所
司法書士 山本 史樹
古賀西小学校 卒業
福岡工業大学短期大学部 卒業
久留米大学 卒業
福岡県司法書士会:第2059号
福岡県行政書士会:第22401912号
初級システムアドミニストレータ試験
基本情報処理技術者試験
事業承継・M&Aアドバイザー
FP3級
取材を終えて感じた先生の人柄
システムエンジニアの経歴を活かして、お客様のニーズに添った解決策を提案されている山本先生。博多から地元の古賀市に移転され、終活のご相談が多いことがわかると、すぐにご要望にお応えできる体制を整え注力されるという柔軟な姿勢が印象的でした。終活の大切さを伝えるセミナーを無料で開催したいという構想は、エンジニアならではの未知のエラーに備えるという発想でもあり、お客様にとっても大きな助けになるものだと感じます。
取材の際に「考えたこともなかったですが、そういう考え方もありますね」とお話しされていたことも、山本先生らしさを感じたポイントです。システム的に物事を考えるだけでなく、常に他の分野からヒントになるものを探されている好奇心の深さが伺えます。
ゲーム好きというご趣味もあってか、直面した課題を軽やかにクリアして、また次の課題解決へと進んでいく。「福岡県で司法書士といえば、めんたいこ」という目標を目指して、駆け抜けていく山本先生のエネルギーに圧倒された取材となりました。
事務所概要
- 名称
- めんたいこ法務事務所
- 資格者
- 代表 司法書士 山本 史樹
- 所在地
- 福岡県古賀市天神一丁目8-32
- 電話番号
- 050-7586-8378
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 10:00~17:00
※休日・時間外もご要望にあわせて対応可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 古賀市、福岡市を中心に全国対応
- 所属
- 福岡県司法書士会:第2059号
福岡県行政書士会:第22401912号
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日:2024年3月22日
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