解決の近道は、お客様の笑顔を引き出しながら寄り添う姿勢
千葉駅から徒歩5分の好立地に事務所を構えるOAG税理士法人 千葉支店。令和6年6月に新たな拠点として開設され、相続税申告や税務調査を中心に幅広いサービスを提供しています。グループ9拠点目となるこの支店で責任者を務める吉田友祐税理士に、スピード感を重視した対応や日々のこだわりについて伺いました。
迅速かつ丁寧な対応で、お客様の負担を軽減
まずは相談にいらっしゃる方について聞かせてください。どのような方が相談に来られますか？
相続専門を掲げているため、ほとんどが相続関連のご相談です。相続税申告が必要になったのでご相談に来られるというケースが中心で、中でも金融機関からのご紹介でいらっしゃる方が多いのが特徴かもしれません。また、税務相談もありますが、内容はお客様ごとに異なるため、柔軟な対応が求められますね。
金融機関との信頼が継続していないと、ご紹介は難しそうに思います。どういった点が評価につながっているのでしょうか？
なかなか難しい質問ですね。個人的な意見ですが、金融機関内部の手続きを理解し、それに配慮した進め方が評価されているのではないかと思います。当法人では、金融機関はもちろん、お客様のメリットにつながる専門家同士のスムーズな連携を重視し、スピード感ある対応を心がけていますから、結果として継続的にご紹介いただけているのだと感じています。
スピード感を意識するうえで、特に気をつけていることを教えてください
相続税の申告は、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に行うという期限がありますが、準備には数か月かかることも珍しくありません。ただでさえ大変なご状況で、お金に関する悩みも抱えないといけないなんて、とても気が重くなることだと思います。
ですから、お客様への負担を最小限にするために必要資料を早めに案内し、ご自身で行っていただく作業を限定的にしています。その後は私たちが迅速かつ簡潔に進めることで、お客様の不安や負担を軽減して手続きを進められる。これがもっとも気をつけているポイントですね。
期限内のスムーズな対応が求められる中で、難しいご依頼もあるかと思いますが、どういったケースが多いでしょうか？
遺産分割協議がまとまらない場合は特に難しいですね。相続は、基本的に相続人間で遺産の分配が決まらないと手続きを進められませんから。ただ、そのような場合でも「こう分けると税額はこうなります」といった具体的な提案をしながらサポートすることで、進んでいくことも多いです。
また、相続以外でも、税の申告自体がはじめてで何も分からない、という方の場合、必要な書類の案内後も異なるものをご用意されることがあります。その際は電話だけでなく直接会って説明するなど、ケースバイケースで対応できるよう心がけていますね。過去にはお客様宅へ伺い、一緒に必要書類を探したこともありましたし、スピーディーさと柔軟性を両立して、期限内の手続き完了に向けた対応をしています。
お客様との印象に残るエピソードはありますか？
あるご高齢のお客様とそのご家族から依頼された税務調査への対応が印象深いです。突然、税務署が訪ねてきたことに驚いておられて、大変不安になっていたお客様でしたが、調査内容について詳しく説明しながらサポートしました。
財産を隠していたり、わざと申告していなかったりした場合、重加算と言ってペナルティの税率が重くなるケースがあります。税務調査の結果、これに該当していると判断されそうでしたが、その適用外であることを丁寧に主張し、無事回避できました。この経験から、お客様一人ひとりの事情や背景に寄り添う重要性を改めて実感し、またお客様からとても感謝されたということもあり、印象深いですね。
お客様と接する際、心がけていることを教えていただけますか？
面談ではできるかぎりお客様に笑顔になっていただきたいな、と思っています。もちろん、相続というデリケートな問題に向き合う中で慎重さは忘れません。ただ、笑顔が生まれると自然と話しやすい雰囲気になりますから、結果として多くの情報が集まってスムーズな手続きが可能になり、お客様のためにつながるんですよね。まずは「この人には話しやすい」と思っていただけるような接し方は、とても意識しています。
一方で、場合によっては毅然とした対応が求められることもあります。たとえば、亡くなられた方の預金を相続人の方が使用してしまっていたケースでは、税務署から必ず確認されるポイントになりますので、「最初に正確に申告しておいた方がリスクを回避できます」と態度を切り替えて対応をしています。柔軟さと厳格さ、その両方を状況に応じて使い分けることを大切にしていますね。
効率よく無駄のないように、的確に提示
OAG税理士法人 千葉支店の現在の運営体制についてお聞かせください。
私を含む税理士1名と事務スタッフ3名の計4名体制で運営しています（取材日：令和6年12月時点）。開設から半年ほどではありますが、本店から異動した経験豊富なスタッフも在籍しており、新設とは思えないほどスムーズな業務運営を実現できています。みんな、とても頼りになるので助かっていますね。
開設して間もないなか、お客様は千葉にお住まいの方が多いですか？
そうですね。現在は千葉県在住のお客様が中心です。ただ、将来的には税理士の増員も視野に入れておりまして、アクセスの良い地域、たとえば茨城県など近隣のお客様にもサービスを展開していきたいと考えています。
千葉県のお客様の特徴について、どのような印象をお持ちですか？
千葉県にお住まいの方は、総じておおらかで話しやすい印象があります。話を聞きやすいし、気立てもいい。良い方ばかりだからか、ときには「全部任せるよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
相続税申告は、最終的な判断をお客様自身にしていただく必要があるため、すべてを丸投げされても適切な対応が難しいというのが正直なところかもしれません。
「お任せ」のお客様に対して、どのようなご対応をされていますか？
相続税申告はあくまでもお客様のものですから、私たちは複数の選択肢を丁寧に提示するようにしていますね。単に税額が安くなる、高くなるという選択肢だけでなく、税務署からの見られ方など考えられるさまざまな観点から、多角的な説明を心がけています。
そのうえで、「どの選択肢が、実情にもっとも合っていますか？」と聞くんですね。私たちの提案した選択肢から選ばれる方もいれば、税率が高くなりそうということで、別の選択をされる方もいらっしゃいます。もちろん、税務署の見方を考えれば、おすすめはできない選択肢があることもしっかりと説明します。
私たちの役割は、適切なサポートを提供すること。お客様の選択に沿った申告を第一に考えているからこそ、選択肢を幅広く提示することをとても大切にしています。
お客様との相談は、事務所にお越しいただくことが多いでしょうか？
実は、私がお客様のご自宅へ訪問させていただくケースの方が多いんです。理由は単純で、必要な資料のほとんどがご自宅にあるからです。お客様に資料をご持参いただくよりも、「あれ、ありますか？」「これあります？」と直接やりとりする方がお互いにとって負担になりません。
特に、被相続人が千葉県在住で相続人が遠方にお住まいの場合は、スムーズに手続きのために被相続人のご自宅での打ち合わせを重視しています。
ご来店いただく相談の場合、事前に必要書類リストをお渡ししていても、専門用語が多く、書類が揃わないことも少なくありません。お客様の負担を考えても、また確実な対応のためにも、ご自宅への訪問相談をおすすめさせていただいております。
一件一件、新鮮な気持ちで最適解を追求
OAG税理士法人にご入社される前のご経験についてお聞かせください。
はい。以前勤務していた事務所は法人専門で、相続業務はあまり扱っていませんでした。現在とは全く異なる環境でしたね。
ただ、独立を考えていた時期に、相続の分野にも強くなりたいと思ったんです。法人の税務顧問を担当していても、オーナーの相続は必ず発生するものですから、その事務所で相続も担当させていただくようになりました。
相続以外の業務をメインに担当されてきたことが、現在の業務にどのように活きていますか？
当時の事務所長が元国税局職員だったこともあり、税務署との適切な関係性の築き方というか、対応の塩梅を学びましたね。また、お客様からの厚い信頼を獲得・維持する姿勢も、間近で見て学べましたので、大変貴重な経験でした。
法人顧問業務と相続申告業務とでは、どのような違いがありますか？
もっとも大きな違いは、相続が「一発勝負」という点です。法人の場合は毎期の連続計算なんですよね。毎期毎期、申告はあるんですが、平均するとどこかで修正できることもあります。一方、相続の場合は、「この財産がすべて」という一回限りの勝負。申告漏れがあってしまっては、重大な問題につながりかねません。
さらに、相続人の方にお会いできるのは、申告までに平均して2回程度と限られていますので、その中で十分な信頼関係を築き、正確な情報収集を行う必要があります。申告期限の短さと一発勝負という性質が、法人業務との大きな違いですね。
どちらも大変なのではと思いますが、先生はより相続の方に魅力を感じていらっしゃるということですか？
そうですね。やはり相続税業務に魅力を感じています。法人の場合、経理担当者がいて定型的な取引が続きますが、相続案件は予想と実態が大きく異なることも少なくありません。一件一件、新鮮な気持ちで向き合うことができ、お客様の相続に対して多角的な支援をすることに、大きなやりがいを感じています。
令和6年に開業した千葉支店の、支店長としての展望をお聞かせください。
近年、税理士業界は大きく変化し、個人事務所では対応が難しい時代になったと感じています。私自身、独立志向は持っていましたが、現代の効率化された大手税理士法人との競争を考えると、独りで事務所を構えるハードルはますます高くなってしまって。そんな中で、千葉支店を任せていただき、大きな組織の一員でありながら主体的に運営に携われる、いわば「半独立」のような立場で貴重な経験を積ませていただいています。
あらゆる相続をワンストップで解決
それでは、OAG税理士法人 千葉支店としての展望はありますか？
千葉支店として、まず力を入れていきたいのが地域に根差したネットワークの構築ですね。地元の専門家の方々との連携を深め、お客様により良いサービスを提供できる体制を整えていきたいと考えています。特に注力したいのが、地元の司法書士との連携強化。相続に関する登記手続きから相続税申告まで、ワンストップでサポートできる体制を整えることで、お客様の負担を軽減したいと考えています。
また、現在は相続発生後のご相談が中心ですが、今後は生前対策のご相談にも積極的に対応していきたいと思います。東京本店では実績のある分野ですので、その知見を活かしながら、千葉エリアでも展開していく予定です。
さらに、将来的には法人部門も立ち上げ、事業承継など経営者の相続にも対応できる体制を整えるつもりで動いています。
最後に、相続に悩まれている方や、専門家に相談するか迷っている方にメッセージをお願いします。
とにかく、悩んだら相談してみることを一番にすすめたいですね。相続は、大切な方との別れという悲しい出来事から始まります。そのような心情の中で、期限のある相続手続きや複雑な税務処理を進めていくのは、本当に大変であることは間違いありません。
私たちは、お客様一人ひとりの状況や心情に寄り添った対応を心がけています。ときには和やかな雰囲気で、ときには真摯に向き合いながら、その方に最適な対応を見極めて相続のお手伝いをさせていただきます。
「相続税の計算がよく分からない」「何から始めればいいのか分からない」など、どんな些細な疑問でも構いません。これまでの豊富な経験を活かし、迅速かつ丁寧にサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
プロフィール
OAG税理士法人 千葉支店
税理士 吉田 友祐
令和1年8月：税理士登録
関東信越税理士会：第141252号
取材を終えて感じた先生の人柄
お客様に寄り添うことで、解決の糸口が見え、スピード感にもつながる。いかに限られた時間の中で信頼関係を築くかが鍵とおっしゃる吉田友祐税理士。
効率的な業務進行を心がけながらも、必要に応じてご自宅への訪問対応も行うという姿勢には、お客様の負担を少しでも軽減したいという真摯な想いが感じられました。
穏やかな語り口の中にも芯の通った想いを感じさせる受け答えから、日頃よりお客様に合わせたアドバイスをされていることが分かります。相続という人生の重要な局面で不安を感じていても、吉田税理士なら力になってくれる。そんな先生の頼もしさとお人柄が感じられるインタビューでした。
事務所概要
- 名称
- OAG税理士法人 千葉支店
- 資格者
- 税理士 吉田 友祐
- 所在地
- 千葉市中央区新町1-17 JPR千葉ビル8階
- 電話番号
- 050-7587-0192
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 9:00～18:00
※ご予約で土日祝日も相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 千葉県を中心とした関東圏内
- 所属
- 千葉県税理士会：第141252号
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日：2025年2月17日
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