三代続く信頼と誠実さで、地域と共に歩んでいきたい

山形県米沢市にある税理士法人おおぞら総合会計事務所は、先代のお父様が開業されてから地域に根づいて50年以上(2025年10月時点)の歴史があります。相続税対策・事業承継をメインとし、長年培った経験と地域ネットワークで税務サポートができることが強みです。
地域の信頼関係を大切にしながら、時代のニーズにも合わせられる柔軟さを持つ加藤税理士に、お話を伺ってきました。
デリケートな相続問題だからこそ、丁寧な心配りを
まずはお客様について教えてください。相続のご相談では、どのような内容が多いのでしょうか?
一番多いのは、金融機関からのご紹介で来られるお客様です。あとは、もともとのクライアントの法人の経営者の方からのご相談もあります。生前贈与の基本的なご相談はもちろん、事業承継などさまざまなケースでご相談を受け付けています。
相続が発生して、相続税の申告をどう進めればいいのか分からないという方には、どのように対応されていますか?
何からはじめていいかわからず、戸惑われている方も多いのでまずはお客様のお話、ご希望を伺いますね。そして市役所での手続きや必要な書類の取り寄せなど、やるべきことを最初からひとつずつ一緒に整理していきます。
一人ひとりのお客様の状況に合わせて、分かりやすくサポートするよう心がけています。
事業承継のご相談に対応される際に、特に心がけていることはありますか?
事業承継は非常にセンシティブな内容もあるので、まずお客様のご希望をじっくりヒアリングすることからはじめます。親族内承継なのか、あるいは第三者も含めての承継なのか、その辺りのお考えをまず確認することを大切にしていますね。
これまでのご相談の中で、印象に残っているお客様のエピソードはありますか?
「同時相続」といって、お父様とお母様が立て続けにお亡くなりになったという場合のご相談です。
遺言書はあったのですが、ご兄弟間で意見が分かれてしまい、調整が難しいケースでした。しかし、お客様も大変な状況のなかでご相談に来られていると思いますので、ご家族それぞれの気持ちに寄り添いながらできるだけ円満な解決を目指し、丁寧に進めるようにしています。簡単ではありませんでしたが、その分やりがいも大きく、心に残っているご依頼ですね。
長年培った地域との信頼と連携が強み
事務所についてお伺いします。事務所は現在、何名様体制で運営されていらっしゃいますか?
全部で15名です。そのうち税理士の有資格者が3名おります。息子も税理士のひとりとして在籍しています。基本的には税理士が直接対応し、事務連絡などはスタッフが担当しています。
おおぞら総合会計事務所様の強みや特徴を教えてください。
父の代から承継しておりまして、地元米沢市で50年以上続いております。その長い歴史の中で、地域の皆様から信頼をいただいていることが一番の強みだと思います。そのため、ご紹介で来られるお客様が多いです。また、商工会議所や地元の金融機関との連携も非常に良好で、そういった地域のネットワークを活かしたサポートができる点も特徴ですね。
ご相談にいらっしゃるのは、事務所のある米沢市近郊の方が多いですか?
そうですね。米沢市内、および置賜地方のお客様が多いです。基本的にはご来所いただいての対面相談がメインです。お客様の状況に応じて、こちらからご自宅に伺う場合もありますし、最近はオンラインでのご相談も増えています。ご希望に応じて柔軟に対応しています。
三代続く信頼の絆で、地域の皆様に寄り添う
先生のご経歴についてお伺いします。税理士を志されたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?お父様の代から引き継がれたと伺いましたが。
もともと公認会計士の資格を持っていまして、東京で10年ほど監査法人に勤務していました。その頃、父がすでに70歳くらいになっていて「いずれは自分が引き継ぐのかな」と思いながら仕事をしていました。そうしながらタイミングを見て地元に戻り、引き継いだという流れです。ですので、「強い思いで税理士を目指した」というよりは、自然な流れでそうなったという感じですね。
実際に税理士として仕事をしてみて、公認会計士時代との違いやギャップを感じることはありましたか?
公認会計士として監査の仕事をしていた頃とは、やはりまったく違う世界に飛び込んだという印象が最初はありましたね。税理士として開業してからは、大変な面ももちろんありますが、思っていたよりもやりがいのある仕事だと思いました。今の時代を考えても、公認会計士業務よりも税理士業務の方が、人と関わる面白さや奥深さを感じる場面が多いと感じます。
先ほど少し息子さんのお話も出ていましたが、親子三代にわたって続くご家族の事務所というのは、とても温かみがあります。家族で運営されていることで感じる良さなどがあれば教えてください。
そうですね、おかげさまで三代続いています。息子も、私の父、つまり彼にとっての祖父の仕事ぶりを見て「自分も税理士になりたい」と思ったのがきっかけのようです。
地域の皆さんを支えたいという気持ちは、父から私、そして息子へと自然に受け継がれているのだと思います。家族で同じ方向を向いて、地域の方々のお役に立てるよう一生懸命考えながら取り組めているのは、とてもありがたいことですね。
時代やお客様のニーズに合わせて柔軟に
これからの展望についてお聞かせください。事務所として、あるいは先生個人として、今後取り組んでいきたいことや、果たしていきたい役割はありますか?
地域全体として人口減少など、さまざまな課題を抱えているなかで、事業を継続していくことに苦労されている事業者の方も多いと感じます。ですから、これからは場合によってはハッピーリタイア(経営状況が好調な時期に経営者の方が豊かな老後を送るため現在の地位から退き引退生活に入ること)といった、企業自体がハッピーに引退していくケースも含めて、幅広くサポートしていきたいです。
経営者の方々が、安心して次のステージへ進めるようなお手伝いができれば、と考えています。
相続に悩む方へのメッセージをお願いします。
相続のご相談というと「すぐに専門家に話すのはハードルが高い」と感じている方も多いかも知れません。そんなに構えることはなく、まずは気軽に相談にお越しいただきたいです。
私自身もそうですが、今は息子(30代)も一緒に活動しており、状況に応じて世代を超えて柔軟に対応できる体制があります。若い世代ならではの感覚で、より親しみやすくお話を伺うこともできます。相続や税のことでご心配があるなら、ぜひ一度ご相談に来てみてください。ということをお伝えしたいですね。
プロフィール
税理士法人 おおぞら総合会計事務所
代表社員 税理士・公認会計士 加藤 英樹
1978年: 米沢興譲館高等学校卒業
1982年:東北大学経済学部卒業
1984年:10月会計士補登録し監査法人勤務
1988年:公認会計士登録(登録番号9568)
1995年:7月監査法人を退職し加藤公認会計士事務所開設。同月税理士登録(登録番号82028)
東北税理士会:第82028号
公認会計士:第9568号

取材を終えて感じた先生の人柄
長年、税務のプロとして地域の皆様に頼りにされている加藤税理士。「税務の専門家としてお客様の課題を解決に導くことで、負担を軽くしたい、経営者の方が事業に専念できるよう支えたい」といった想いからも先生の温かな誠意が伝わってきます。三代にわたって事務所が続いていることも、地域の皆様を支えて続けてきたお父様の誠実な背中があってこそだと感じました。
そして、事務所名の「おおぞら」が表すように、これからもおおらかに信頼の輪を広げながら進化していく、そんな事務所の未来を感じさせるような取材となりました。
事務所概要
- 名称
- 税理士法人おおぞら総合会計事務所
- 資格者
- 代表社員 税理士・公認会計士 加藤 英樹
- 所在地
- 山形県米沢市徳町9-16
- 電話番号
- 050-7586-3517
※ご相談内容は秘密厳守で対応いたします
- 営業時間
- 平日 8:30〜17:00
※ご予約で土日祝日も相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 米沢市と置賜地域を中心に、山形県全域
- 所属
- 東北税理士会:第82028号
公認会計士:第9568号
- 事務所の特徴
アクセス
【最寄り駅】コミュニティバス 市街地循環路線「信夫町バス停」より徒歩1分
※駐車場あり(20台)
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事務所情報掲載日:2025年12月15日
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