専門家とのネットワークを大切に、お客様の問題を素早く解決する
東京都墨田区で相続登記を中心に、相続の幅広い相談に対応している大津新司法書士事務所の大津司法書士。司法書士・土地家屋調査士事務所に9年間お勤めになってから平成26年に開業されて以来、10年間にわたって墨田区で地域に根差した相続サービスを提供されています。スピーディーな対応と専門家ネットワークによるワンストップサービスを強みとされている大津司法書士に、お客様対応へのこだわりや相続サービスにかける想いをお話しいただきました。
税理士と連携して進めていくスムーズな相続手続き
まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談にいらっしゃる方が多いのですか？
「家族や親族が亡くなったので、相続の手続きをしてほしい」とご相談に来られるお客様が多いですね。相続に伴う不動産の名義変更、いわゆる相続登記をしてほしいという方がほとんどです。
相続登記のご相談が多いということですが、お客様からのご相談に対応される際に、どのようなことに気を付けていますか？
お亡くなりになった日付と、期限がある手続きが必要になるかを確認させていただく、ということですね。これは特に気を付けていて、最初にご確認させていただくようにしています。相続税の申告には10か月という期限がありますので、場合によっては相続登記よりも相続税の申告を急がないといけない、ということも考えられるからです。
そのため、相続税がかかる財産額なのかを最初に確認させていただき、相続税がかかる可能性がある場合は先に税理士の先生をご紹介させていただきます。お客様には先に税理士の先生と手続きを進めていただき、そのうえで相続登記の手続きに入らせていただく、ということもありますね。
相続税の申告が必要になる方も、多くいらっしゃるのですか？
多いというほどではないですが、時々ですね。ただ、相続税がかかるかどうか分からなくて心配される方は結構いらっしゃいますので、念のため税理士の先生に算定していただく、ということはよくあります。
錦糸町駅前の便利なところに事務所を構えていらっしゃいますが、ご相談に来られる方も錦糸町周辺にお住まいの方が多いのでしょうか？
そうですね。ご相談に来られるのは、ほぼ墨田区内にお住まいの方です。墨田区役所が相続登記の申請方法をかなり丁寧に案内されているのですが、そこで相続登記のやり方を聞いて、ご自身では難しいと感じられて相談にいらっしゃる、という方も増えてきている印象です。
令和6年4月から相続登記が義務化されますが、義務化に向けて相談が増えていると感じるところはありますか？
義務化の影響は大きいと思いますね。先ほどの区役所の話もそうですが、義務化によって「相続登記をしないといけない」と意識される方は増えていると感じています。
これまでご相談に対応されてきた中で、印象に残っているお客様とのエピソードがありましたら教えてください。
「遺産の分け方を話し合うことも難しいんです」というご状況からお話されたお客様のことが印象に残っています。お話を伺ってみると、相続登記を行う必要があることはわかったのですが、なぜ話し合うことが困難かというと、相続人が多くてまとまらないということだったんですね。ただ、戸籍を調べてみると、お父様の代で家督相続という方法で相続されていたことがわかりました。これは旧民法で定められていた制度で、長男がすべての財産を相続するというものですね。そのおかげで、お客様とお母様・ご兄弟との話し合いで財産を分けられるようになり、無事に相続登記をすることができました。
また、そのお客様は会社を経営されている方で、相続に関連する会社の登記とあわせてご相談いただいたこともあり、とても印象に残っています。やらなければいけない手続きが多数ある中で、お客様の心配事をスムーズに解決できたということが、本当に嬉しかったですね。
スピーディーな対応を心がけ、解決の糸口をご提案
事務所の強みや特徴を教えてください。
フットワークの軽さとスピーディーな対応ですね。これは私がひとりで運営している個人事務所ならではの強みだと思います。すべてのご相談に対して私が直接、対応しておりますので、解決策もスピーディーに提案することができます。なるべく早く問題解決の糸口をお伝えできれば、お客様も安心してご依頼いただけると思っておりますので、迅速な対応は当事務所で最も大切にしていることのひとつですね。
スピーディーなご対応は、開業当初からずっと意識されてきたものなのですか？
実は、開業当初はそこまでスピーディーな対応というものは意識していなかったんです。ただ、ありがたいことに開業2～3年目あたりから大変多くのご依頼をいただけるようになりまして。素早く対応しないと、次のお客様をお待たせしてしまうようになってきてしまったんです。そこで仕事に対する意識を変えて、「こちらの対応が早ければ早いほど、多くのお客様を助けられる」と考えるように切り替えました。「お客様にとっても私にとっても、仕事が早い方が良いだろう」ということですね。
ちょうど今年で事務所を開業して10年になるのですが、考え方を切り替えた3年目以降からはずっと、スピーディーに対応することを大切にしています。
フットワーク軽くという点についても伺いたいのですが、先生がお客様のところに出向かれることもあるのですか？
そうですね。事務所までお越しいただくことが難しく、「相談に来てほしい」と希望される方もいらっしゃいますので、お客様のご都合にあわせてお伺いさせていただくこともあります。「これから伺いますね」とお話ししてパッと行かせていただくと、お客様に喜んでいただけることも多く、その後のお付き合いが続きやすいという面もあります。その方が私も嬉しいので、東京都内が中心ではありますが、出張相談にも積極的に対応できるようにしています。
税理士の先生と手続きを進められるというお話がありましたが、他にも連携されている専門家の方々はいらっしゃいますか？
弁護士の先生との連携もありますね。例えば、司法書士である私が手続きを進めた方がスムーズにいきそうな場合にお声掛けいただいたり、ダブルチェックのような形で書類のアドバイスをさせていただいたりと、弁護士の先生とは頻繁に協力してお客様の問題解決をサポートさせていただいています。
他には、私が独立開業する前に司法書士・土地家屋調査士事務所に勤務していたこともあって、土地家屋調査士との連携も強い方だと思います。最近も不動産会社の方から、昔に増築をしたけれど登記が漏れていた建物の相談をいただいて、土地家屋調査士の方と一緒に仕事をさせていただきましたね。金融機関から融資を受ける関係で時間が限られていて、その中で土地家屋調査士による増築の登記と、私の方で所有権を移転する登記をしないといけない、というものでした。
いつもお世話になっている土地家屋調査士なので、昔の増築でもスピーディーに登記をしていただき、不動産会社や金融機関の方も驚くほどスムーズに手続きをすることができました。私自身がスピードに重きを置いているので、連携させていただいている専門家の方々もスピーディーな方が多いんです。そうした方々とお付き合いできていることは、お客様の課題解決をするうえで、非常に助かっていますね。
実務に直結している資格に魅力を感じ、司法書士へ
司法書士を目指したきっかけを教えてください。
大学時代から資格を活かした仕事に就きたいと考えていたのですが、司法書士を目指したのは、当時たまたま手に取った資格専門学校のパンフレットがきっかけでした。そこでは、司法書士試験は「実務家登用試験」とも言われるほど、試験が実務に直結している資格だと紹介されていたんです。そんな司法書士の仕事に魅力を感じて、司法書士を目指したという経緯です。
司法書士試験に合格してからは、先ほど少しお話しした司法書士・土地家屋調査士事務所に勤務していました。そこでは勉強した内容そのままの登記を業務として扱うことも多く、「試験が実務に直結しているというのは、こういうことだったのか」と実感しましたね。登記の業務だけでなく、司法書士としての判断についても「試験で勉強したことと同じだ」と思うことが多く、司法書士という仕事の楽しさを感じながら業務にあたっていたことを覚えています。
楽しく仕事をされていたということですが、当時からいずれ独立開業しようと考えていたのですか？
そうですね。「司法書士になったからには、いつか絶対独立しよう」と考えていました。ですが、勤務していた事務所が非常に居心地のいい環境で。結局9年もお世話になって、平成26年に独立開業をさせていただきました。
開業の場所に錦糸町に選ばれたのは、どのような理由があったのでしょうか？
当時、私自身が錦糸町の隣の駅の亀戸に住んでいまして。親しみのある街だったので、錦糸町で開業をさせていただきました。
どのような経緯で大津新司法書士事務所様のことを知って、ご相談に来られる方が多いのですか？
相続のご相談は、ご紹介のお客様が多いですね。税理士の先生であったり、弁護士の先生であったり。不動産会社の方からご紹介をいただくこともあります。次に多いのが、インターネットで当事務所のことを見つけてご連絡いただく方ですね。最近は令和6年4月から相続登記が義務化されることを心配して、「インターネットで調べて相談に来ました」という方も増えてきています。
「一生勉強」が人生の指針、誠意を持って取り組む
これから力を入れていきたい取り組みなど、今後の展望として考えているものを教えていただけますか？
先ほどお話しした、相続登記の義務化に伴うご相談に、スピーディーに対応できる体制を強化していきたいと考えています。相続登記の義務化については、ニュースでも頻繁に目にするようになってきましたし、実際に「私も相続登記をやらないといけないのですか？」とご心配になった方からのご相談も増えてきていますので。そうした方々の不安を解消できるよう、できるかぎりの準備をしておきたいという気持ちが強いですね。
当事務所では相続登記の手続きだけでなく、その先にある不動産の活用や処分に関するアドバイスまで含めたサポートをさせていただいています。相続した不動産の売却をご希望であれば、信頼できる不動産会社をご紹介させていただくことも可能です。とにかくお客様が気持ちよく、スムーズに手続きを進められるようにすることを大切にしていますので、この体制をさらに強化して、より多くの方のご相談にお応えできるようにしていきたいですね。
最後に、相続に悩まれている方にメッセージをお願いします。
相続のことで悩んだり迷ったりされている方にお伝えしたいのは、早いうちに専門家に相談してほしいということです。相続は放置していると、その間にどんどん相続人が増えていってしまいます。相続人が多くなると、相続人全員で分け方を話し合う遺産分割協議もまとまりにくくなってきますし、手続きも複雑化してしまいますので、できるだけ早い段階で対策を取ることが大事だとお伝えしたいですね。「相続の相談は早いに越したことはない」という気持ちで、将来のトラブルを回避するためにも、ぜひお早めにご相談いただければと思います。
相続というものは、一生のうちに何度も経験するものではありません。相続で分からないことがあるのは当然だと思います。それに加えて、先ほどお話しした相続登記の義務化のように、新しい手続きや制度もどんどん出てくるものですので、頼れるところは専門家に頼ってしまうことも大事なんじゃないかなと。
たとえば、平成29年にはじまった制度に「法定相続情報証明制度」というものがあります。これは、「法定相続情報一覧図」という書類を提出することで、その後の相続の手続きを簡略化できるというものです。これまで戸籍を集める必要があった手続きから解放されるので、必要な方には「こういう制度もあるので、書類をつくっておきましょうか」とご提案するようにしています。これによって銀行や証券会社の手続きが楽になりますから、とても喜ばれることが多いですね。
私は「一生勉強」を座右の銘としており、こうした新しい制度や法改正にも常にアンテナを張って、お客様の助けになる情報を素早く入手し、活用できるよう心がけています。相続でお悩みを抱えている方は、ぜひ安心してご相談にいらっしゃって、お悩みをお話しいただければと思います。
プロフィール
大津新司法書士事務所
司法書士 大津 新
昭和55年生まれ、東京都町田市出身、4人 兄弟（女男女男）の末っ子。
平成15年：中央大学 法学部 卒業
平成17年：司法書士試験合格、飯田橋の司法書士・土地家屋調査士事務所勤務 不動産売買、相続、銀行関連、会社設立・変更等の登記案件を多数経験（～平成26年）
平成19年：東京司法書士会登録
平成26年：大津新司法書士事務所 開業
東京司法書士会：第4604号
簡裁訴訟代理等認定番号：第501530号
取材を終えて感じた先生の人柄
実務家登用試験と言われる司法書士に魅力を感じて資格を取得され、実際の業務を経験しても想像通りの楽しさだとお話しいただいた大津司法書士。自分の力が及ぶ範囲だけで仕事をされているのではなく、信頼できる専門家の方々と力をあわせて、お客様の問題解決にフォーカスして仕事と向き合われている姿勢が印象的でした。強みとして挙げられた「フットワーク軽く」「スピーディーに」というポイントからは、「お客様を少しでも早く相続のお悩みから救い出したい」という強い意志が感じられます。
インタビュアーとの会話も、常に分かりやすい言葉を選んでお話しいただき、「この話で伝わりますか？」と相手を気遣いながら説明されるスタイルから、大津先生の思いやりと優しさを感じました。お客様をはじめ、各分野の専門家の方々からも信頼を集められている、大津先生の誠実なお人柄を感じた取材となりました。
事務所概要
- 名称
- 大津新司法書士事務所
- 資格者
- 代表 司法書士 大津 新
- 所在地
- 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル14F
- 電話番号
- 03-6853-6720
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 10:30～18:30
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 東京都
- 所属
- 東京司法書士会：第4604号
簡裁訴訟代理等認定番号：第501530号
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日：2024年3月26日
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