一期一会の相続に、付加価値を提供できる税理士でありたい
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埼玉県の川越市で、相続税の申告サポートをはじめ相続に関わるサービスを提供しているOAG税理士法人 埼玉支店の靏岡直希税理士。専門学校で相続税法に関する講師を務めたご経験もお持ちで、現在は相続専門の税理士として活躍されています。まさに相続税のエキスパートである靏岡先生に、相続の税務に対する取り組み方や、お客様への想いについて伺いました。
相続専門の税理士だからこそできる安心のサポート
まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。OAG税理士法人 埼玉支店ではどういったご相談にいらっしゃる方が多いですか?
相続税の申告が必要になってから「手続きをお願いしたい」とお越しになる方が一番多いですね。生前対策という形で事前にできることがないかというご相談に来られるお客様も2割ぐらいいらっしゃいます。
生前対策でいらっしゃる方に対しては、どういったことをご提案されますか?
まずは現状の確認をした後、概算の税額を出し、生前対策としてどういった形で節税ができるかのご提案をします。ただ、お客様のご事情もそれぞれで、100人のお客様がいれば100通りの答えがあると思っておりますので、ご状況をよく把握したうえで一人ひとりに合わせた対応をさせていただくようにしていますね。たとえば、ご家族の構成によって遺言書の作成をおすすめする、といったご提案です。
ご丁寧な対応をされていらっしゃると、お客様のご家族とも長くお付き合いが続くと伺ったことがありますが、いかがですか。
そうですね。ありがたいことに、相続でお困りの方をご紹介いただくことも多く、最近では長くご家族ぐるみで懇意にしていただくことも増えてきました。その中でも、お父様の相続をお手伝いして、その後、お母様がお亡くなりになられたという、いわゆる二次相続のお手伝いが一番多いですね。
そういったお客様との関係で印象に残っている相談内容や、エピソードはありますか?
財産の分割があまりうまくいってなかったケースです。当事務所で対応したあとに、お客様同士の関係も丸く収まった、という出来事は印象的でした。
あとは、お客様から大変喜ばれる結果に直結しやすい、 土地の評価に関するご相談でしょうか。前提として、所得税や法人税の確定申告などは、おそらく税理士によってそんなに結果が大きく違うことはないのですが、相続税の申告の場合には「ひとつの土地に対して何通りもの評価がある」ため、結果が違ってくる、という大きな特徴があります。相続専門の税理士は、私を含めて土地について多くの状況を見てきた経験がありますので、価格を下げる要因や、税務署に指摘されるポイントが分かるようになります。そういった理由で、セカンドオピニオンのようにご相談いただくこともあり、対応してみると実際に相続税額が下がって、感謝していただくことも増えましたね。
靏岡先生をはじめ、OAG税理士法人 埼玉支店の強みは相続の色々な状況に対応できる、というところでしょうか?
そうですね。少し言い換えると、お客様一人ひとりに寄り添った対応ができることが強みかな、と思います。以前、大手の相続専門の事務所に所属していたときは「ひとり当たりで担当しなければならない件数が多く、お客様に対するフォローが希薄になっていくんじゃないか」と不安を感じたことがありましたが、現在埼玉支店は、年間に何百件ものご依頼を受けているわけではないので、その分しっかりと丁寧な対応ができていると感じています。
確かに、それは心強いですね。お客様は川越市内の方が中心ですか?
実は、川越市内の方からのご相談が特に多いというわけではないんです。この埼玉支店が 2年前に東松山市から移転したという経緯もあり、東松山市からのご相談も多いですし、和光市や朝霞市のお客様もいらっしゃいます。また、幅広いエリアに対応していますので、私の方から直接お客様のところへ行くことも多いですよ。特に、土地を複数お持ちのお客様の場合、現地を見ておきたいですし、土地の減額要因がないかどうかというところも役所などで事前に確認しておきたいので、一度はお客様のところへ伺うようにしていますね。
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お客様の想いに寄り添い丁寧なフォローを心がける
ご相談にお応えする際に、気をつけていることはありますか?
相続税申告は期限が短いので、なるべくお客様が負担を感じさせないよう配慮しています。しっかりと納税資金の管理をした上で、申告期限までに余裕を持って納税を行えるよう、道筋を立てて手続きのサポートをすることを第一に考えています。
その他に、人間関係に細心の注意を払うことも忘れてはなりません。というのも、遺産分割でご親族間でトラブルになり、結果裁判の調停になってしまう、というケースも何件か見てきましたので。そういうことがなるべく起こらないよう、数字だけでは表せられない納得感を大切にする。これは日頃から心がけていますね。
さまざまなケースに対応されてきた靏岡先生が、お客様と信頼関係を構築できる理由はなんですか?
当たり前かもしれませんが、お客様と直接お会いして、お話しする時間を大切にしているからではないでしょうか。私たちは税理士なので、税金が下がる方法を1番に模索しがちなのです。ただ、それだけではなく、ご希望をしっかりとお伺いして、お客様にとってもっとも良い選択肢は何かということを常に考えることが大切なんです。それは、単に税金が下がったからいい、というわけにはいかないこともあるからです。たとえば、土地の減額が受けられるという理由で同居をされ、ご家族に負担をかけてしまったり、 税金を下げることでお客様やご家族が生きづらくなってしまっては本末転倒だと思うので。
あとは、お子様が相続人の場合には「(その被相続人から見て)お孫様まで負担を負わせたくない」というお考えの方が非常に多いので、その先まで考慮した今後の節税対策も含めてご提案できるようにしています。税金計算をするだけであれば経験を積めばできますが、そこにお客様のための付加価値をいかに提供できるか、と常に考えられる姿勢は簡単に身につけられるものではなく、またもっとも大事なものだと思っています。
あとは、定期的に「状況はどうですか?」「お困りなことはありませんか?」とこちらから連絡をして、状況の確認をするようにしています。申告書の提出が終わったタイミングでも、「相続後、お困りなことはありませんか?」といった連絡をしていまして、税務の範疇にとどまらないお手伝いをすることも、我々の役目だと考えているんです。
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相続という大切な場面でお役に立てることが嬉しい
先生が税理士を目指されたきっかけを教えてください。
大学では法学部に通っておりましたが、そのときに年の離れた兄が司法試験を受けていたんです。兄は現在弁護士をやってるんですけれども、兄とはまた違うところで、法律を扱う職はないかなと思ったときに、税理士か公認会計士を考えました。公認会計士も素晴らしい仕事だと思いますが、税理士は税務申告代理という形でお客様の力になれる、感謝していただける仕事なのでは、という想いで税理士を選びました。
税理士を目指すと決めて最初の1年間は、大手の簿記専門学校で勉強をしていました。そのときに「講師として働かないか」と声をかけられ、5年ほど相続税法の講師として働くことに。並行して税理士試験にも最終合格し、 前職の税理士事務所からお誘いがあり入社した、という経緯です。前職では相続税の申告をはじめ、事前相談、遺言案の作成、節税対策、相続対策の提案などもやっていましたね。
専門学校で講師をされていたときと、実際に税理士になられてからギャップを感じたことはありますか?
専門学校だと、やはりどうしても試験の合格を目指さなくてはいけない。合格答案を作るための教え方をしなければいけない、ということが大前提でした。しかし実際の税理士の仕事では、適正な税務申告プラス「お客様のご要望に応える」という目標がある。目的が違うんですよね。
ただ、どちらも本当にやりがいのある良い仕事だと思います。講師の場合は、生徒さんの税理士試験の合格の知らせに、素直に喜べるのは嬉しかったですし、今は相続という大切な場面で、税務の面からお客様のお役に立てること、喜んでいただけることが心から嬉しいですから。
一貫して相続税の知識と経験を積んでこられた先生が、OAG税理士法人 埼玉支店にご入社されたのはいつごろですか?
令和5年の4月です。令和4年末に父が亡くなりまして、前職を辞めてしばらく父の相続手続きをしていました。そして、手続きも終わって少し落ち着いた頃に、ご縁あって入社させていただいた、という経緯です。
それでは、先生ご自身もお父様のご相続を経験されたのですね。
そうです。今までは仕事として、あくまで税理士とお客様という立場の中で相続の手続きをしていたので、実際に自分で金融機関の窓口へ行って、私事として解約手続きをするのははじめての経験でした。実際に手続きを体験したことで、相続税申告だけではない相続全般についてより知ることができたのかなと。母も高齢ですし、何かあったときにも安心という理由もあって、父の相続がきっかけとなり、出身地である川越で働きたいと思いました。
そんなご経験が、今のお客様対応につながっているんですね。前職でのご経験が今に活きていることなどはありますか?
もちろん、とても多くのことを学びました。以前勤めていた税理士事務所では、主に法人のお客様とお付き合いしており、決まったお客様と長期的にやりとりをすることが多く、関係を深めていくという点でお付き合いの仕方を学びました。
また、相続業務では基本的に個人のお客様である相続人の方々と、一期一会のように接することになりますから、相続人が1人の場合もあれば、10人以上のケースもあり、それぞれの方と限られた回数のやり取りを通して、さまざまなご意見を伺う機会がありました。そこで多様な考え方に触れ、視野が広がったと感じています。
税理士として、どういったところにやりがいを感じていらっしゃいますか?
やはり、最終的にお客様が納得のいく形で無事に申告を終えられたときに「ありがとう」と言っていただける瞬間が、私にとって一番のやりがいです。トラブルなく手続きを終えられることが、お客様にとっても安心につながるので、そのお手伝いができたと思えると嬉しい。
もちろん仕事ですから、収入はとても大切ですが、それだけでは長く続けていけないとも感じています。やはりお客様に感謝されるという部分があるからこそ、この仕事を続ける意欲が湧くんだと、最近さらに強く感じるようになりました。
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将来世代まで考えた節税対策のご提案
これから力を入れていきたい取り組みや、今後の展望を教えていただけますか?
最近の傾向として、個人に対する課税がますます強くなっていくと感じています。今後、財産の評価も見直されるかもしれない、そういったときに、お客様の財産をどういった形で次の世代に残していくのかをテーマに、将来を見据えた節税対策のご提案をしていきたいですね。相続税は亡くなったときだけのお話ではなく、相続対策全般についてできるだけ生前に、ご相談していただける機会を作れればなと思います。
最後に、相続にお悩みの方にメッセージをお願いします。
相続は人生で何度も経験するものではないため、分からないことがあるのはごく自然なことで、全く恥ずかしいことではありません。さらに、相続は大切なご家族が亡くなっているという状況で、お気持ちも沈まれていたり、 ご相談すること自体が億劫になってしまっていたり、という方も多いと思います。そんなときこそ、まずは専門家に相談していただきたいです。小さなお悩みでも、同じように悩んでいる方は意外と多いものですから。
相続の専門家は、これまでに多くの相談を受けてきた経験がありますので、ひとりで抱え込まずに、ぜひ気軽に相談してみてください。その中で、税務に関することなら税理士、不動産の名義変更なら司法書士、ご家族間のトラブルであれば弁護士と、それぞれの分野で信頼できる専門家との強固なネットワークを築いておりますので、必要に応じて適切なプロフェッショナルをご紹介することも可能です。
どんな小さなお悩みでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。ひとりで悩む時間を少しでも減らし、安心して次の一歩を踏み出せるよう全力でサポートいたします。
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プロフィール
OAG税理士法人 埼玉支店
税理士 靏岡 直希
平成24年4月:税理士登録
令和5年:OAG税理士法人に入所
関東信越税理士会:第120837号
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取材を終えて感じた先生の人柄
相続専門の税理士としての経験を長く積み、「相続という大切な場面でお客様にお役に立てること、感謝していただけることが嬉しい」とまっすぐに語られた靏岡直希税理士。知識が豊富であるのはもちろんのこと、何よりもお客様のことを第一に考えておられる姿勢が印象的でした。「税務のことだけでなく、お客様にプラスアルファの付加価値を提供していきたい」という想いからも、プロフェッショナルであるからこその懐の深さを感じます。
ご自身でもお父様の相続を経験され、少しでもお客様が不安を感じることがないよう、手続き中や申告後のきめ細やかなフォローを欠かさない靏岡先生。それを当然のように語るお姿や「お客様と直接対面し、お話を聞く時間を大切にし最善の方法を探し出したい」という言葉からも、先生の優しく真摯なお人柄が伝わりました。先生の地元である川越で、先生がお客様に信頼される理由がここにあるのだな、と実感できる取材となりました。
事務所概要
- 名称
- OAG税理士法人 埼玉支店
- 資格者
- 税理士 靏岡 直希
- 所在地
- 埼玉県川越市脇田本町13-5 川越第一生命ビルディング3階
- 電話番号
- 050-7586-4652
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 9:30~17:30
※ご予約で土日祝日、営業時間外も相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 埼玉県を中心に関東圏内
- 所属
- 関東信越税理士会:第120837号
- 事務所の特徴
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