何でも相談できる窓口として、お客様の安心とメリットを追求する
神奈川県の藤沢市で相続の幅広い相談に対応している「湘南藤沢あんしん相続センター」を運営する、司法書士事務所 Legal Frontの上條司法書士。相続のことを何でも相談できる窓口として、相続にお悩みの方々をサポートされている上條司法書士に、サービス提供へのこだわりや、お客様と向き合う姿勢についてお話しいただきました。
大切な財産が手元に残る、円満な相続を実現させる
まずは、ご相談に来られるお客様についてお聞かせください。相談に来られるお客様や相談内容には、どんな傾向があるのでしょうか?
そもそも相続について誰に相談すれば良いか分からず、ご自身で調べられて私たちのことを見つけていただき、ご連絡いただくお客様が非常に多いです。
「こうしたい」という明確なご依頼がある方もいらっしゃいますが、「どうしたら良いか分からない」という方も非常に多くいらっしゃいますね。また、最近は下調べをして他の事務所と比較したうえで、価格や地域を考慮して選んでいただけるケースも多い印象です。
「どうしたら良いか分からない」とお問い合わせをいただいた際には、ご依頼のメリットや相続全体に関する簡単なアドバイスをするようにしています。たとえば、「司法書士が窓口になることで、全体の費用を抑えられる」ということや、「相続税の申告は、必ずしも全員に必要な手続きではない」といった、相続の手続きを検討するうえでの注意点などです。
お客様からの相談の際には、他の専門家の方々に不利益を与えない表現に気をつけながら、できるだけ分かりやすく伝えるように心がけています。相続した大切な財産を、報酬として専門家に払いすぎる必要はまったくありませんので、当事務所では費用を抑えた分かりやすい料金体系で案内をしているんです。相続人様の手元に財産をしっかりと残し、円満に手続きを終えられるように、できるかぎりご協力したいと考えています。
たしかに、依頼内容ごとにパック料金が設定されていて、分かりやすく安心感を感じられます。このようなパック料金を採用されたのは、どのような経緯があったのでしょうか。
私が開業する前に在籍していた事務所でパック料金を採用していたことから、当事務所もパック料金でご案内することを決めました。やはり、お客様に安心感を与えられることが、採用の決め手ですね。以前在籍していた事務所はパック料金でありながら、国内トップクラスに安い価格設定でサービスを提供していました。振り返ると、パック料金を打ち出した走りのような事務所でしたね。
パック料金最大のメリットは、やはりお客様が安心して手続きを進められることです。一般的な司法書士の価格設定は、登記や手続きなどを項目ごとに個別に算出することになります。しかしご依頼の内容によっては、1つの依頼で複数の手続きが必要になることも多いもの。すべての手続きを終えるまで、正確な金額をお伝えできないということも珍しくありません。
お客様からすると、見積りを依頼した際に「手続きしてみないと分からないですが、50万円ぐらいですかね」と言われるのは不安じゃないですか。だから当事務所では、金額を明確に提示できるパック料金を採用しているんです。
もちろん、追加の手続きをご依頼いただいたり、手続きの中で新たな相続人が見つかったりすると、料金は変わりますが、基本的には追加料金はいただいていません。料金を分かりやすく明確にご提示することで、お客様の安心につながればと考えています。
お客様のために、何でも相談できる窓口になる
藤沢、湘南エリアに事務所を構えられていますが、この地で司法書士をやっていて良かったと思えるようなお話がありましたら聞かせてください。
ご相談にいらっしゃるお客様は、藤沢・湘南エリアにお住まいの方が多い一方で、遠方からお越しになるこの地域出身のお客様もいらっしゃいます。お客様の層に関しても、一般の方から経営者の方までさまざまで、相続のご相談をいただくだけでなく、地域貢献のための集まりに声をかけていただいて、私の方が逆に参加させていただくこともあります。
地域の皆様に良くしていただいて、日々色々なお手伝いをさせていただけているので、そういった意味では本当にこの地で事務所を構えられて良かったなと思っています。
実務の面で言うと、相続に関する手続きのすべての窓口を私が担当することで、お客様に喜んでいただけていることが嬉しいです。
相談の内容によっては、不動産屋さんや保険屋さんの協力が必要になる場合もあるのですが、お客様自身でこうした手配を行わなければならないケースも珍しくありません。司法書士事務所の方針によっては、司法書士業務から外れる内容として受けてもらえないということも多いんです。
でも、この部分はお客様にとっても労力がかかるものですし、とても面倒なことです。だから私の場合は、「なんでも相談してください」と声をかけて、すべての窓口を担当することにしているんです。そのおかげもあってか、お客様からの評判も上々で、開業からまだ日が浅い事務所ではありますが、なんとか形になってきているように感じています。
お客様からも良い評判をいただいているということですが、独立開業にあたって新しくはじめた取り組みやサービスなどはありますか?
生前対策の領域で、いくつか新しいサービスをはじめました。不動産の生前贈与や親族間売買を、低価格で安全に対応させていただくサービスです。他には、民事信託も新しく取り組みはじめた業務です。開業後に民事信託検定を受け、資格を取得したうえでサービスの提供をはじめました。
画一的な信託契約を行うと、お客様へリスクが及ぶことも少なくないのが民事信託です。そのリスクを避けるために、当事務所では相談の際に丁寧なヒアリングを行い、状況にあった信託をご提案することにこだわっています。おかげさまでご依頼も増えてきていますので、これからは民事信託の有効性を伝えることにも力を入れていきたいと考えています。
相続で大切なことは、人の気持ちを理解すること
上條先生は、司法書士になるまでのご経歴が特徴的ですよね。東南アジアへの旅行を繰り返していた時期があるということですが、そこから司法書士を目指された経緯を聞かせていただけますか?
おっしゃる通り、若い頃には東南アジアへの旅行を繰り返していました。旅行が好きで大学を中退し、色々な場所を巡っていました。帰国しては力仕事をしてお金を貯めて、お金が貯まればまた東南アジアへ行くことを2年ほど繰り返していたんです。
幼少期はカリフォルニアで暮らしていたこともあり、海外が好きですし、旅行は今も趣味のひとつです。東南アジアへの旅行でも、いつも人に助けてもらっていましたので、旅行を通して人をより好きになりましたね。この「人を好きになる」という面は、今の司法書士業務にも活きています。
そんな旅を続ける中、「そろそろ仕事を」と思い出会ったのが、司法書士の仕事です。当時は特にやりたい仕事もなくて、でも「何か人のためになりたい」という漠然とした想いだけがありました。
「人のためになるのであれば、法律を学べばどこかで役に立つのではないか」と考えて、司法書士の道を目指すことに決めたんです。当時は本当に軽い気持ちで決断したことを覚えていますね。
実際にはその段階から司法書士事務所へ就職し、勤務を通してさまざまなご経験をされたんですよね?
そうですね。実務を学ぶ必要があると思って、いくつか司法書士事務所へ応募しましたが、最初は面接にも呼ばれない状況でした(笑)数年間海外に行ったりしていた訳ですから、そりゃ当然だと思います。そんな状態でしたので、最終的には司法書士事務所に飛び込みでお願いして雇っていただいたんです。
「お金はいらないから、雇ってください」といった感じで、お願いに行ったことを覚えています。そこからご縁のあった事務所で経験を積ませていただき、そのおかげでこうして事務所を構えるまでに至りました。今振り返っても本当にありがたい、貴重な経験をさせていただいたと感じていますね。
司法書士になるまでのご経験を振り返って、現在の業務に活きていると感じるものはありますか?
先ほど少しお話しした、「人を好きになる」ということですね。元々の自分自身の特性というところもあるのですが、海外での経験や司法書士業務を通して、より人が好きになったと感じています。人が好きになったと言うと変な言い方になっちゃいますが、分かりやすく言うなら、「お客様自身を、よりしっかりと見ることができるようになった」ということです。
お客様をしっかり見ることで、この方にはある程度厳しくお伝えするべきか、柔らかくお伝えした方が伝わるのかなど、お客様にとってのベストな対応を探ることができるようにもなってきました。このように、お客様の状況や心情にもしっかりと気を配り、お気持ちを踏まえた対応ができるようにということは、いつも心がけています。
特に相続については、大切な人を亡くされている訳ですので、色々な想いを抱えながら相談に来ていただいている方も多くいらっしゃいます。だからこそ、お客様のお気持ちにも寄り添いながら、心のケアもできるだけしたいと考えています。実務処理ももちろん大切ですが、「人の気持ちを理解する」ということが、非常に大切だと感じていますね。
社会問題である司法過疎地の解決に寄与したい
これから力を入れていきたい取り組みなど、今後の展望を教えていただけますか?
大きなビジョンで言えば、「相続で悩む人を限りなくゼロにしたい」という目標があります。現在は湘南エリアなど地域に寄り添った業務が中心ですが、今後はこの地域とあわせて、全国の相続で悩む方のお力にもなりたいと考えています。
それは、日本国内には司法過疎地と呼ばれる地域があり、相続の相談をしたくてもできない方がたくさんいらっしゃるからです。司法書士などの相続の相談ができる士業が少ない地方の場合、相談相手が限られることで、サービスに満足していないのに高額な報酬を支払わざるを得ないというケースも少なくありません。
そんな方々のお役に立てるような取り組みを、積極的にやっていきたいと考えているんです。Zoomなどを活用しながら、できるだけ多くの方と向き合い、適性な料金のサービスでご協力していきたいという想いがありますね。
「相続で悩む人を限りなくゼロにしたい」というのは非常に心強いです。しかし、実現のためのハードルも高い目標だと感じました。
もちろん難しいことですが、実現を目指して頑張っていきたいですね。実は、もうすでに全国の同業者に声をかけていて、仲間でカバーできるネットワークのようなものを作りはじめています。「相続に悩む人を、限りなくゼロに」というテーマを、仲間と協力し合うことで、ぜひ実現に導いていきたいですね。
では最後に、相続に悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩んでいる方にとっては、恐らく専門家に問い合わせること自体が高いハードルになっているのだと思います。でも勇気を出して声をかけてもらえれば、結果的にものすごく安心できるはずです。だから、当事務所でなくても大丈夫ですので、相性の良さそうな司法書士の先生を見つけた際は、迷わず一度問い合わせをしてみて欲しいと思います。
一人で悩むよりも、勇気を出して相談することが、解決への第一歩です。気持ちも楽になり安心できると思いますので、まずは相談してみることをおすすめしたいですね。
プロフィール
司法書士事務所 Legal Front
代表司法書士 上條 和明
世田谷区・千代田区・中野区など都内各所の司法書士事務所にて、常に事務所のフロントマンとして年間平均200件以上、累計2500件以上の相続案件に従事。融資・売買に関する登記といったベーシックな司法書士業務に留まらず、特に相続について強い関心と専門性を有し、生前対策や相続税、不動産活用まで幅広くコンサルティングし、お客様をサポートしてまいりました。
神奈川司法書士会:第2533号
神奈川司法書士会:法律相談員
司法書士相続・遺言ホットライン:相談員
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート:会員
一般社団法人 日本財産管理協会:会員
藤沢ライオンズクラブ:会員
藤沢法人会:会員
取材を終えて感じた先生の人柄
海外旅行が好きで、力仕事でお金を貯めては旅行に出かけるという生活を送っていた上條先生。旅行を通じて人の温かさにふれ、人の役に立つ仕事をしたいと考えて法律の道に進むことを決められた、ユニークな経歴の持ち主です。
取材を通じてお話を伺う中で、人の役に立ちたいという動機で司法書士になったからこそ、法律的な手続きや制度ではなく、お客様の利益を意識したサービスを提供されていると感じました。「相続した財産を、専門家に払いすぎる必要はない」と言い切れるのも、お客様のことを本当に考えられているからでしょう。
そんな先生が、「相続で悩む人を限りなくゼロにしたい」という壮大な目標を掲げられている。難しい目標ではありますが、上條先生には「この先生なら、本当に実現させるかもしれない」と思わせる熱意とエネルギーがあります。司法過疎地の問題を解決するために、仲間を集めて尽力している先生がいらっしゃることを、より多くの人に知ってほしいと感じた取材となりました。
事務所概要
- 名称
- 司法書士事務所 Legal Front
- 資格者
- 代表司法書士 上條 和明
- 所在地
- 神奈川県藤沢市藤沢971-3 パール湘南5F
- 電話番号
- 0466-96-0214
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 10:00~19:00 ※ご予約で土日祝日・夜間相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 藤沢、茅ヶ崎、寒川、鎌倉、平塚、大船、湘南・西湘近郊エリアを中心に全国対応
- 所属
- 神奈川司法書士会:第2533号
神奈川司法書士会:法律相談員
司法書士相続・遺言ホットライン:相談員
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート:会員
一般社団法人 日本財産管理協会:会員
藤沢ライオンズクラブ:会員
藤沢法人会:会員
事務所情報掲載日:2023年12月4日
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