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兵庫県神戸市

司法書士・社会保険労務士 いしい法務事務所

INTERVEW

お客様一人ひとりに寄り添いサポートする、地域密着の法律相談所

司法書士・社会保険労務士 いしい法務事務所_石井もも_インタビュー

兵庫県神戸市の東灘区で地域に密着した相続相談に対応している、司法書士・社会保険労務士 いしい法務事務所の石井もも司法書士・社会保険労務士。一般企業の経理職から税理士事務所勤務を経て、社会保険労務士・司法書士の資格を取得された経歴の持ち主です。司法書士と社会保険労務士それぞれの視点から相続の相談に応えられている石井先生に、仕事との向き合い方や、お客様対応へのこだわりについてお話しいただきました。

手書きの看板が目印の、アットホームな法律相談所

まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談にいらっしゃる方が多いですか?

まだ事務所を開業したばかりなので、特にこういったご相談が多いというものはないのですが、開業する前に司法書士事務所に勤めていた頃から、相続登記のご相談は多くいただいてきました。ご家族がお亡くなりになったので、相続登記をしてほしいといったご相談ですね。

他には、相続への対策として遺言書を作成してほしいというご相談もよくいただいています。

相続が発生してからの相続登記の手続きと、相続が起きる前からの遺言書での対策ということですね。割合としては、相続が発生する前と後では、どちらのご相談の方が多いのでしょうか。

やはり相続が発生してからのご相談が多いですね。生前からの対策は、何か相続に備えたいという強い想いをお持ちの方が、ご相談にいらっしゃるという印象です。お身内にそうした気持ちの方が1人でもいらっしゃれば、専門家に頼んで遺言書を作ってもらおうという話になるかもしれませんが、そうでもないと、相続対策への問題意識を持つことは難しいのかなと思います。

たしかに、遺言書や相続対策を考えるきっかけになるのは、ご家族の誰かが抱えている問題意識なのかもしれないですね。ご家族で1人だけ危機感を持っていて、ご家族で相談にいらっしゃるということもあるのですか?

そうですね。ただし、そのようなご相談をいただいたとしても、必ずしも遺言書の作成や相続対策を積極的にご案内する訳ではありません。ご本人様がその気になっていないと、相続対策はできないものなので。「何も問題が起きていないうちに、対策をするのが良いですよ」とお話しする程度で、あとはご本人様の気持ちを尊重することを大切にしています。

開業されたばかりというお話もありましたが、どのような経緯でいしい法務事務所様のことを知った方がご相談にいらっしゃっているのでしょうか。

住宅街のワンルームで事務所を開いているのですが、建物の前に手書きの看板を置いておりまして、その看板をご覧になってご連絡いただく方が多いですね。カフェに置いてあるような小さなブラックボードなのですが、事務所名とあわせて「令和6年4月から相続登記の義務化がはじまりますよ」といったひと言を添えて看板にしていて。元々は事務所にいらっしゃる方が道に迷わないように置いていたものなので、まさか看板を見てご連絡いただく方がこんなにいらっしゃるとは思っていませんでした。

本当に住宅街の中の事務所なのですが、司法書士の看板は珍しくて覚えていただける方が多いのかもしれないですね。何か法律的な手続きが必要になって、「そういえば、あそこに司法書士の看板があったな」と思い出して、ご連絡をいただいているという印象です。

司法書士と社労士それぞれの視点からのアドバイス

石井先生は司法書士と社労士の資格をお持ちですが、どのような経緯で2つの資格を取得されたのですか?

私は元々、一般企業で経理の仕事をしていたのですが、夫の転勤にあわせて地方で暮らすことになり、そこで現地の税理士事務所で働かせていただくことになったんです。その税理士事務所で働くうちに士業の資格に興味を持つようになり、まず社労士の資格を取りました。ここで大人になってから勉強することの楽しさを感じまして、次は税理士さんと関わりのある仕事を目指して司法書士の資格を取ったという経緯です。

当時は独立開業することまで考えていなかったのですが、その後司法書士事務所にも勤めさせていただき、少しずつ「開業するのもいいかもしれない」と思うようになりまして。令和5年の秋に思い切って開業させていただき、今に至るという流れです。

一般企業での経理職と、税理士事務所・司法書士事務所での勤務も経験されてきた中で、今の業務に活きていると感じているものはありますか?

あまりこだわりがないところでしょうか。これまで経験してきた環境それぞれにルールがありましたので、自分なりのこだわりよりも、その場のルールや状況にあわせて柔軟な対応ができるようになったのかなとは思います。税理士事務所と司法書士事務所は、どちらも士業ではありますが、それぞれの文化やルール、求められるものは全く異なりますので。

私が経験した税理士事務所は、ダブルチェック・トリプルチェックは当たり前というくらい、緻密でミスのない仕事を行っていました。その一方で司法書士事務所では、一人ひとりが責任をもって仕事と向き合うことを求められました。それぞれお客様のために果たす役割が異なりますので、こうした違いを経験してきたことは、独立した今の業務に活きていると思いますね。

資格を保有されている司法書士と社労士それぞれの視点で、相続のご相談に対応するにあたって気を付けていることはありますか?

司法書士としては、ご要望いただいた手続きの他にも必要なことがないか、ご確認とお声かけをさせていただくように心がけています。相続登記をしてほしいとご相談にいらっしゃったとしても、話を聞いてみると、預貯金の解約手続きも必要になる、といったケースもよくありますので。

社労士としては、年金に関するアドバイスですね。お亡くなりになった後に未支給年金というものが発生するのですが、これは一定の条件で相続人の財産になるものです。しかし未支給年金のことをご存じでない方も多いので、「支給を受けられるので、請求の手続きをしてくださいね」といったお話をさせていただいています。

相続の相談は、お客様それぞれに大切な想いがある

これまでご相談にお応えしてきた中で、印象に残っているお客様はいらっしゃいますか?

はじめて遺言書の作成をご依頼いただいたお客様のことが、とても印象に残っています。仕事としてはそれほど難しいものではなかったのですが、すごく感謝をしていただいて。お客様それぞれに、ご本人様にしか分からない想いがあるので、必ずしも仕事の難易度とお客様に提供できる価値はイコールではないのだと実感したことを覚えています。

その方はお子様がいらっしゃらず、配偶者もすでに他界されていて、法定相続通りだとご兄弟が遺産を相続することになる、という状況でした。しかしご本人様は、親戚関係が希薄ということもあって、別の身近な人にも財産を託したいと希望されてご相談にいらっしゃったのです。

そのご意向を遺言書に残していただいたのですが、手続きが終わった後にすごく感謝をしていただいたんですね。遺言書としては簡単なものだったのですが、ご本人様はとても心配されていたので、その心配事が解消されて感謝いただいたことが、私としても感慨深くて。この遺言書作成はとても印象に残っていますね。

すごく感謝されたというのは、抱えていた不安が解消されたからだと思いますが、いま振り返ってみて「これが感謝された要因だったかもしれない」と感じるものはありますか?

当時の私にとっては遺言書の作成がはじめての経験だったので、とにかく一生懸命お客様に寄り添うことだけを考えていました。もしかすると、その姿勢が伝わって信頼していただいたのかもしれませんが、それはお客様にしか分からないことなので、なんとも言えないですね。

お客様のご相談に応えるときに、何か心がけていることはありますか?

良い面ばかりではなく、デメリットの面も伝えないといけないということは意識していますね。でもそれも難しいところで、私はどちらかというと、デメリット面を言いすぎてしまう傾向にあるんです。あまりお客様を不安にさせてもいけないので、メリットとデメリットのバランスを考えながらですね。伝えるべきところを明確に伝えるようにということは、心がけています。

お客様に寄り添った支援ができる、司法書士の仕事

これから力を入れていきたい取り組みなど、今後の展望として考えているものを教えていただけますか?

司法書士の認知を広めていきたいなと思っていますね。私は経理職からこの世界に入ったので、ある程度は司法書士がどんな仕事をやっているか分かっているつもりではいたのですが、それでも実際に司法書士になってみると「こんなに色んなことをやっているんだ」と驚くことの連続でした。

経理時代は「商業登記をやっている人でしょう」くらいにしか思っていませんでしたが、先ほどお話しした遺言書もそうですし、他にも成年後見のように、お客様一人ひとりに寄り添った支援をすることができる。でもそうしたことは、まだまだ知られていないと感じていますので、もっと司法書士のことを認知してもらうための情報発信をしていきたいと考えています。

最後に、相続に悩まれている方にメッセージをお願いします。

相続は問題が起こってからだと、できることが限られてしまうものなので、問題になる前に専門家に相談することが大事だと伝えたいですね。問題が起きる前に相談するのは気が進まないかもしれませんが、ご要望にお応えできる選択肢の幅も広がりますので、やはり早い段階でご相談に行かれるのがベストなのかなと思っています。

取材を終えて感じた先生の人柄

神戸市東灘区の住宅街で、地域密着の司法書士・社会保険労務士事務所を営まれている石井先生。手書きの看板を見て相談にいらっしゃる方が多いというお話から、開業から間もないにも関わらず地域に愛されていることが伝わってきます。

遺言書の作成ですごく感謝されたお客様のことをお話しされる中で、感謝された要因を尋ねると「一生懸命寄り添うことだけを考えていました」とお答えいただいたことが印象的でした。その一方で、相続対策を無理にすすめずご本人の意思を尊重したり、メリットとあわせてデメリットを説明されたりと、「専門家として責任をもって説明する」という一面も持ち合わせている。寄り添うけれども押しすぎない石井先生の姿勢から、地域密着の法律相談のあるべき姿を見たように感じました。

これからも地域のみなさまに愛される法律相談所として、地域を支えてほしいと感じた取材となりました。

事務所概要

名称
司法書士・社会保険労務士 いしい法務事務所
資格者
代表 司法書士・社会保険労務士 石井 もも
所在地
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町8丁目8−17 フォルトゥーナエミールハイム魚崎 101 司法書士・社会保険労務士 いしい法務事務所
電話番号
078-414-7802

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営業時間
平日 10:00~19:00 ※営業時間外もできるかぎりご対応
定休日
土曜日・日曜日・祝日
対応エリア
兵庫県
所属
兵庫県司法書士会:第2338号
簡裁訴訟代理等認定番号:第2101286号
兵庫県社会保険労務士会:第28190043号

事務所情報掲載日:2024年1月18日

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