トラブルに悩む方が気軽に相談できる町医者のような存在になる
群馬県前橋市で、相続のご相談に幅広く対応するはばたき法律事務所。地域の方々が抱える身近なトラブルを解決に導くため、気軽に相談できる「町医者」のような事務所であることをコンセプトとしています。お客様が迷わないように、分かりやすい方針説明やアドバイスを心がけているという羽鳥正靖弁護士に、弁護士になられたきっかけや、今後の展望について伺いました。
お互いが納得して終わることができるように努める
まずはお客様について教えてください。どのような相談にいらっしゃる方が多いのですか?
急にご親族の方が亡くなってしまって、今後どのように話を進めれば良いか分からない方だったり、相続人の方とお話はしていても金額でまとまらなかったりして、ご相談に来られる方が多いかなと思います。
具体的には、どのようなお悩みの相談が多いのか伺えますか?
相続人の中に「自分が相続する配分を増やして欲しい」とおっしゃる方がいて、揉めてしまって話が進まないというケースが多いですね。その場合は、私が間に入って、「民法上はこうなっています」と切り出すようにしています。弁護士の立場から、ベースラインを作るようにご提案した方が話も進みやすいのではないかと感じます。
生前対策よりも、相続が発生した後のご相談が多いでしょうか?
そうですね。大体20〜30%くらいの方は、生前からご相談いただくのですが、やはり多いのはご親族が亡くなった後の相続トラブルのご相談です。いろいろな問題を抱えて来られるお客様が多いという印象ではありますね。
相続に関連して「こんな相談にも対応しています」というものはありますか?
当事務所では「相続財産清算人」もお引き受けしています。亡くなった方に相続人がいない場合に、相続人に代わって財産を管理する人のことですね。裁判所を経由して選任されるもので、もし「引き受けてください」とご連絡をいただければ、当事務所でご対応いたします。
実は、相続人がいらっしゃらないというパターンも、ご相談の中では多くあります。たとえば、相続人全員が相続を放棄されたというケース。ほかにも、お子様やご兄弟がいらっしゃらず、ご両親も他界されているという方もいらっしゃいます。そのような場合は、財産がそのまま残ってしまうので、相続財産清算人のご指名のお話をいただくことがあります。
お客様からご相談いただいた際に、心がけていることを教えていただけますか?
気を付けていることは、お客様のお話やご希望をしっかり聞く、ということです。お客様のお話から相続をどのように進めるか、どのように解決していくか、お客様それぞれに対し具体的な内容を考えます。「あらゆる選択肢の中から、お客様にご納得いただける方法を提案する」ということが、弁護士の重要な役割だと考えていますので。
お客様それぞれで「こうしたい」というご要望が違いますので、じっくり話をして、可能な限りご希望に沿った解決ができるように考えて進めるようにしていますね。
相続のご相談で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
複数いらっしゃる相続人のうちのおひとりが、生前から財産を受け取っていたというケースのご相談が印象に残っています。その方は、「すでに受け取った財産は寄与分なので、それを除いた遺産を相続人で分けるべきだ」と主張されていました。しかしお客様は、「生前に受け取った分も含めた財産全体を全員で分けるべきだ」と考えて、当事務所にご相談に来られました。
私はお客様のお話を伺って、生前に受け取った財産は特別受益になると考え、相手方にも理解を求めました。特別受益とは、一部の相続人だけが亡くなった方から生前に受け取る財産のことです。これを無視して相続を行うと不公平となるため、特別受益は相続財産に含めて計算をするのが一般的です。こうしたお話をさせていただき、最終的にお客様のご意向に沿った形で相続することができ満足いただけたので、記憶に残っていますね。
当事者同士だけでは解決が難しく、弁護士が間に入るからこそ解決できたということですね。
そうですね。私は、弁護士が間に入って法律的に正しく主張することで、相手もある程度納得したうえで進められるのであれば、それがベストかなと思うんです。とにかく納得していただかないと、そもそも交渉で終わらなくなってしまうので。ある程度でも説得できるのであれば説得に力を注ぎ、そのまま最後まで終わらせることができるように意識して進めていますね。
地域に密着し、町医者のような存在になりたい
はばたき法律事務所の特徴として、どのようなものが挙げられますか?
気軽に弁護士に相談できることですかね。「弁護士に相談するのは敷居が高い」と思われる方も多いかと思いますが、当事務所では「抵抗感なくご相談できる環境づくり」を心がけており、そういった部分は特徴のひとつかなと思っています。
具体的には、はじめてのご相談が60分無料になることですね。あとは、あまりビジネス感のある印象にならないように心がけています。事務所内の雰囲気も、父が経営する弁理士事務所の休憩所だった場所を使わせてもらっているので、そんなに肩肘張らないような雰囲気になっているのではないかなと思います。
ご相談にいらっしゃるのは、周辺にお住まいの方が主になりますか?
そうですね。周辺にお住まいの方が「近くなので来ました」と、気軽にご相談に来ていただくこともよくあります。当事務所は地域密着を掲げていて、地域の皆様が気軽に相談できる「町医者」のような事務所でありたいと思っています。「地域の土地のことに詳しい事務所」というのも、ひとつの特徴かもしれません。
群馬県というエリアだからこそのご相談はありますか?
群馬県特有というわけではないですが、農地の相続が問題になることは結構ありますね。「この農地を相続するのは困る」といったご相談です。農地を相続する場合、名義変更は簡単なのですが売買はしにくいんですね。それも踏まえて、結局誰が引き継ぐのが良いのかといったことを、話し合いをしながら進めていくこともありますね。
ご相談に対し、他分野の専門家と連携して対応することもありますか?
司法書士の先生とは遺産分割について連携することが多いですね。後は、不動産会社の方、税理士の先生にご連絡することも多いです。私の父が弁理士という、いわゆる特許など、商業の権利管理の仕事をやっていますので、知的財産に関する相続について連携することもありますね。
相談に来られたお客様や、相談が解決したお客様から、ご意見をいただくことはありますか?
インターネットでお客様からご意見をお寄せいただいていますね。コメントを拝見すると、ありがたいことに「回答が的確」というようなご意見が多いように感じます。私はズバッと言うタイプなので、それを「的確」とご評価いただいているのかなと思っています。そうした評価も含めて、「ご相談いただければ、解決への道筋を作ることができますよ」とお話しさせていただいていますね。
自分でものごとを決めて進めることが弁護士の魅力
弁護士を目指されたきっかけを教えていただけますか?
私の父が特許や商標などを扱う「弁理士」の職に就いておりまして、当初は私も弁理士を目指していたんです。理由もなく漠然と「なりたいな」と考えていたのですが、弁理士だと知的財産以外の幅広い法律の領域に関われないことが分かってきたので、それならばもっと自分のできる範囲を広げられる弁護士になろうと、目標にしたのがきっかけです。
弁護士になってからは群馬県内の法律事務所に勤務し、その後独立して当事務所を開業しました。独立前に勤務していた事務所は、顧問先の会社が多くある事務所で、私は企業法務関連に携わっていました。そのときに経験したさまざまな企業様への対応が、自分のスキルとして積み重なっていると感じますね。独立した今もそのときの経験が活きていると思います。
弁護士になって良かったと思うことは、どのようなことでしょうか?
弁護士を目指すきっかけにもなった、幅広い法律領域に携わりたいという想いは叶えられているので、まずはそういった点で弁護士になってよかったと思っています。あとは、「自分でものごとを決めて進められる」という点ですかね。自分が主体となって、さまざまな裁判や交渉に代理人として関わることができる。そういった、弁護士だからこそできることに魅力があると感じているので、弁護士になって良かったなと思っていますね。
解決の糸口をつかむため、少しでも迷ったら相談を
これから先の展望として、考えていらっしゃることがあれば伺いたいです。
今後、個人の方からのご相談のうち、相続や離婚など、家族・親族間の問題に力を入れていきたいと思っています。相続に関しては、相続人の方だけで話し合いをされるとトラブルに発展する場合も多く、代理人だからこそ解決できるというケースが多いと感じていますので。
家族・親族間の問題を解決し、地域密着の事務所としての役割を果たしていきたい。やりがいがある仕事なので、これからもそうした分野に注力していきたいと考えていますね。
最後に、相続にお悩みの方にメッセージをお願いします。
生前対策・相続発生後のどちらも共通したお話になりますが、まずは弁護士に相談して、どのような対応をするべきなのか確認されると良いと思います。
やはり法律の専門的な知識、民法なども一般の方は馴染みがないと思うんですね。なので、まず専門家の話を聞いて確認されて、相続を進める参考になさって、「このやり方がいい」と思ったことをできる範囲で進めるのが良いのではないでしょうか。弁護士事務所に相談することにハードルの高さを感じるかもしれないですが、まずは「困っていることを伝える」というのが、解決への第一歩だと私は思っていますね。
プロフィール
はばたき法律事務所
弁護士 羽鳥 正靖
平成18年:群馬県立前橋高等学校 卒業
平成18年:一橋大学法学部 入学
平成23年 :一橋大学法学部 卒業
平成23年:立教大学大学院 法務研究科 入学
平成25年:立教大学大学院 法務研究科 卒業
群馬県の大手法律事務所で実務経験を積み、令和2年1月にはばたき法律事務所を設立。地元の弁理士と業務提携し、特に知的財産権に関する業務に強みを持つ。平成30年からは一般社団法人群馬県発明協会の知財専門家・派遣専門家および日本弁護士連合会 接見交通権確立実行委員会の委員を務める。
群馬弁護士会:第53929号
一般社団法人 群馬県発明協会:知財専門家・派遣専門家
日本弁護士連合会 接見交通権確立実行委員会:委員
取材を終えて感じた先生の人柄
気軽に誰もが相談しやすい、「町医者のような」事務所を目指したいとお話いただいた羽鳥正靖弁護士。専門的なお話をする際は、分かりやすい言葉に置き換え優しくフォローしてくださったことが印象的で、まさに「気軽に相談しやすい専門家」を体現されている弁護士だと思いました。相手と同じ目線になって考え、同じ歩調で進んでくださる、信頼の置ける先生だと感じます。
取材中も質問に対しての回答が的確で分かりやすく、お客様から「回答が的確」と評価されていらっしゃるのも納得です。困ったときに相談したい、と思わせる先生の実直なお人柄に触れたインタビューとなりました。
事務所概要
- 名称
- はばたき法律事務所(弁護士 羽鳥 正靖)
- 資格者
- 弁護士 羽鳥 正靖
- 所在地
- 群馬県前橋市北代田町174-43 2階
- 電話番号
- 050-7586-1839
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 9:00~18:00 ※ご予約で土日祝日も相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 群馬県内を中心に他エリアも応相談
- 所属
- 群馬弁護士会:第53929号
一般社団法人 群馬県発明協会:知財専門家・派遣専門家
日本弁護士連合会 接見交通権確立実行委員会:委員
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日:2024年6月26日
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