お客様の希望に寄り添うために、できるかぎりのことを検討する
東京都の二子玉川駅で相続の相談に対応しているフロンティア司法書士事務所。「相続のトータルコーディネーター」として、数多くの相談に応えてきた代表の宮﨑辰也司法書士に、諦めずにできることを探すという仕事のこだわりや、お客様の要望に寄り添う姿勢についてお話しいただきました。
お客様のために、諦めずにできることを探していく
フロンティア司法書士事務所には、どのような相談にいらっしゃるお客様が多いですか？
ご家族や親戚がお亡くなりになって、「相続の手続きをお願いしたいのですが」というご相談が多いですね。何か特定の手続きに関するご相談というよりも、相続全体のご相談ですね。
また、最近は亡くなってからのご相談だけでなく、亡くなる前の対策、生前対策のご相談が増えてきています。
生前対策は、どのような状況の方が相談にいらっしゃるのですか？
ご家族の方に認知症の症状が出てきた、というご相談が多いですね。
新型コロナウィルス感染症が流行して、ご高齢の方は特に「外に出ない方がいい」と言われて、人と接する機会が減ってしまった。その影響か、ご家族の方から「認知機能が落ちてきたのですが」「認知症の疑いが見えてきました」という相談をいただくことが増えてきています。
認知症のご相談に対応するうえで、何か気を付けていることはありますか？
認知症の疑いがある方に実際にお会いして、認知症の程度を確認することですね。
認知症は、症状によってできることが大きく異なります。症状が重ければすべての手続きができなくなりますが、年相応の物忘れ程度ということもあります。「認知症だから」とひとくくりにできるものではないので、実際にお会いして認知症の程度を確認することを大切にしています。
症状が重ければ、「手続きが何もできない、成年後見を申し立てざるを得ない」ということになりますが、認知の程度や状況によっては、ご家族のためにできることがあります。医師の診断書をご用意いただくだけで結果が変わることもあるので、できないというよりも、できる方法をまず探していく。
法的に無理なものはできないですが、最初から諦めるのではなく、できることをとことん探します。「これだけ探してもできなかった」ということであれば、お客様も納得されると思いますので、諦めずにできることを探すということを心がけています。
涙を流して感謝された、あるお客様からのご相談
諦めずにできることを探した事例で、印象に残っているお客様はいらっしゃいますか？
遺言書の作成をご依頼いただいた、あるご夫婦のことが印象に残っています。
そのお客様は私のところにいらっしゃる前に、他の弁護士さん、司法書士さんに相談をされていました。配偶者の方とお互いに遺言書を残すことを希望されていたのですが、配偶者の方が障害を持たれていて、それを理由に遺言書作成が難しいと言われていたようなのです。
色々なところに相談しては「難しいですね」と言われるうちに疲弊してしまい、最後の相談のつもりで私のところに来ていただいた方でした。実際にお会いしてお話を伺ってみると、遺言書を作成できないという状況ではありませんでしたので、遺言書の作成をお請けさせていただきました。
遺言書を作成し、すべての手続きが完了した際には、涙を流して感謝の言葉をかけていただきました。私としては当たり前のことをしただけなのですが、他の事務所では難しいと言われ、落ち込んでいた方の助けになることができた。諦めずにできることを探すスタイルが、良い結果になったのかなと印象に残っています。
他の事務所で難しいと言われたケースを解決するのは容易ではないと思います。諦めない姿勢の他にも、何か解決につながった要因はありますか？
独立するまでに色々な事務所を経験してきたことが、今に活きているのではないかと思いますね。大手の事務所、中小規模の事務所、司法書士だけでなく弁護士事務所に所属していたこともあるので、それぞれの事務所での経験が、できることの幅を広げているのかもしれません。
もちろん私にできないこともありますが、本当に色々な相続の案件を経験してきたので、お客様の求めているものは何なのか、どんなアドバイスをすべきなのか、ある程度その場で判断できるのではないかと思います。
その場で判断できないようなときも、お時間をいただいて、できるかぎりの検討をする。時間をかけてでも、お客様の希望に寄り添うように検討していることが、いい方向につながっているのかもしれません。
人と人とのつながりを大切にするコーディネート
相続全体のご相談にいらっしゃる方が多いということですが、全体のお話に対応するうえで心がけていることはありますか？
相続はお客様の状況によって、司法書士だけでは対応できない手続きが必要になることがあります。そうした場合、税理士や弁護士といった他の士業の先生を紹介することになるのですが、ここで紹介する先生とお客様の相性には特に気を配るようにしていますね。
紹介する先生はもちろん信頼できる専門家の方なのですが、結局は人と人とのつながりなので、お客様と先生の相性があうかどうかはとても重要だと思うので。
紹介する先生とお客様の、両方の性格を考えて紹介されるということですか？
そうですね。「このお客様だったら、あの先生の進め方があいそうだ」ということを考えて、ご紹介するようにしています。そのために、他の士業の先生方とご一緒するときも、どのような仕事の進め方や話し方をされる先生か、気にかけながらお付き合いするようにしています。
私は「相続のトータルコーディネーター」という言葉を使っているのですが、私が中心としてハブの役割を果たして、私のところに相談いただければ何でも解決できるというものを目指しています。
私が対応できない領域の相談であったとしても、お客様にあった専門家の方をおつなぎすることで、トータルでお困りごとを解決できればと思っています。
勇気を出して、まずは相談にきてほしい
事務所の展望として、これから力を入れていきたいことはありますか？
事務所の人数をもう少し増やして、対応できるご相談を増やしたいなと思っています。
これから相続の数は増えていきますので、その分だけ困っている方、悩んでいる方も増えることになります。令和6年4月には相続登記の義務化がはじまるので、今後も増えていくであろうご相談に、対応できる事務所にしておきたいなと思っています。
もちろん事務所の人が増えることで、サービスのクオリティが下がってしまってはいけません。人を増やすことで働く環境をよくしたり、できるサービスを増やしたりといった、事務所とお客様にとって良い方向に向かって、規模を大きくしていきたいと思っています。
最後に、相続に悩まれている方や、専門家に相談するか迷っている方にメッセージをお願いします。
相談にいらしたお客様から、「こんなことを相談してもいいのか不安でした」といったことをよく言われます。お悩みの大きさは本当に人それぞれですし、私たちのような専門家に何を相談できるか知らない方も多いので、このような心配をされるのはよく分かります。
そんな不安を抱えながらも、相談にいらっしゃると「相談して良かったです」と言っていただけるので、相続にお悩みの方には、「勇気を出して相談してほしい」とお伝えしたいですね。
相続は誰にでも等しく起こるものですが、予期することがとても難しいものでもあります。どんなに準備をしていても、突然のことで「どうしたらいいんだろう」と途方に暮れる方をこれまで多く見てきました。
今はインターネットの時代なので、検索すればある程度のものは調べられます。しかし自分の状況にあった、必要な情報がピンポイントで得られるわけではないので、専門家に相談することが大事だと思います。相談すれば、その場で解決できることもありますしね。
私たちは相続のトータルコーディネーターとして、お客様の状況に応じて本当に必要な情報を、直接お話しするようにしています。相談をした方がいいか悩まれている方も、ぜひ勇気を出して相談にいらしていただければと思います。
取材を終えて感じた先生の人柄
物腰の柔らかい親身なお人柄と、しっかり話を聞いてくれる丁寧な仕事スタイルがとても印象に残る取材でした。そんな親身で丁寧な先生が、「諦めずにできることを探します」と力強く声をかけてくれる。お客様から涙を流して感謝されたというのも納得です。
休暇の際には都会を離れて旅に出るのが好きとのことで、旅の目的地も「人が温かいから」という理由で、屋久島や小笠原諸島などの島を選ばれることが多いそうです。「宿の方と仲良くなって仕事をいただいて、そのあとまた泊まりに行ったなんてこともあったんです」楽しそうに話す姿から、本当に人と人とのつながりが好きな先生なんだなと感じました。
「この先生に話を聞いてもらって、何をすればいいのかアドバイスしてほしい」お客様が宮﨑司法書士に頼りたくなる気持ちが、よく分かった取材でした。
事務所概要
- 名称
- フロンティア司法書士事務所
- 資格者
- 代表 司法書士 宮﨑 辰也
- 所在地
- 東京都世田谷区玉川3丁目13-8七のはなビル2階 フロンティア司法書士事務所
- 電話番号
- 03-6805-6475
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 9:00～21:00 ※ご予約で夜間、土日祝日も対応可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 世田谷区、川崎市高津区、川崎市宮前区、横浜市青葉区、新宿区、中野区、杉並区、豊島区、練馬区、渋谷区、大田区を中心に、東京都全域、神奈川県全域、千葉県全域、埼玉県全域
- 所属
- 東京司法書士会：第5663号
簡裁訴訟代理等認定番号：第1001047号
NPO法人 相続アドバイザー協議会：認定会員
一般社団法人 民事信託推進センター：社員
一般社団法人 日本財産管理協会：社員
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート：会員
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日：2023年10月17日
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