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東京都江戸川区

西葛西みつこ司法書士事務所

INTERVEW

幅広い経験を活かして、お客様ファーストのご提案を届ける

西葛西みつこ司法書士事務所_萩原みつこ_インタビュー

東京都江戸川区で相続の幅広い相談に対応している、西葛西みつこ司法書士事務所の萩原司法書士。水産関係商社の営業事務やアパレル企業の販売員、映像制作会社の経理など、さまざまな仕事を経験されながら司法書士となった経歴の持ち主です。これまでの経歴すべてを活かし、お客様のお悩み解決に尽力している萩原司法書士に、相続相談へのこだわりや、これからの取り組みとして見据えるものを伺いました。

相続の全体像を整理して、必要な手続きをご案内

まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談にいらっしゃる方が多いですか?

身近な方がお亡くなりになって、相続の手続き全般についてご相談にいらっしゃる、という方がほとんどですね。相続が発生する前の対策として、遺言書を作成したいといったご相談をいただくこともありますが、感覚では9割くらいが相続発生後のご相談というイメージです。

相続の手続き全般に関するご相談ですと、必要な手続きや確認しないといけないことも多岐にわたると思います。どのような流れでご相談の対応をされているのか伺えますでしょうか。

大切な人を亡くされた方からのご連絡になるので、最初に「大変なときにご連絡ありがとうございました」とひと言申し添えて、相続財産の確認から入らせていただくようにしています。そのうえで、財産の種類によって必要な手続きをご説明させていただく。不動産があれば相続登記が必要ですよ、預貯金があれば金融機関の手続きも必要ですよ、といったお話ですね。

ここで財産の全貌を確認することができれば、相続税についてもお話ししています。相続税の申告が必要になるのか、相続税は発生しないので手続きは不要なのか。相続税が発生するようであれば、その期限のご説明とあわせて、必要に応じて税理士の先生のご紹介まで行っています。

相続税は税理士の先生の業務領域なので、私の方で仕事を受けることはできないのですが、お客様は「司法書士に相談すれば、相続の手続きは何でもやってくれる」とお考えかもしれません。後になって「相続税のことを教えてもらえなかった」となるのは申し訳ないので、思いつく限りのことはお伝えするのがいいと考え、このような対応をさせていただくようにしています。

ご相談にいらっしゃるのは、西葛西周辺にお住まいの方が多いのでしょうか?

そうですね。過去のお客様や他士業の先生からのご紹介ですと、少し離れたところにお住まいの方もいらっしゃるのですが、新しくお問い合わせいただいてご相談にいらっしゃるのは、近くにお住まいの方が多いかなと思います。

女性司法書士ならではの、気持ちに寄り添うご提案

生前対策の相談にもお応えされているということですが、どのようなご対応をされているか伺えますでしょうか。

生前対策の場合は、大きく分けて2パターンですね。資産をたくさんお持ちで、どうしようか考えられている方と、ご家族の仲が思わしくなくて、将来ご家族が相続で揉めてしまう不安のある方。前者であれば、相続税の節税を検討することになりますので、税理士の先生など専門家をご紹介させていただきます。私の方で対応させていただくことになるのは、後者の揉めごと防止ですね。

たとえば、すでに配偶者を亡くしたご高齢の方が、長男のご家族と同居されていて、次男のご家族は離れたところにお住まいだとします。ここで「自分が亡くなった後は、お世話になった長男の家族に土地と建物を譲って、そのまま住み続けられるようにしてあげたい」と望まれている場合には、遺言書による対策をご提案させていただきます。次男にも相続の権利があるので、それが原因で揉めごとになるかもしれないからです。

このケースでは、長男・次男の両方に「遺留分」という最低限の取り分が法律で定められていますので、次男の遺留分を侵害しない範囲で遺言書に財産の分け方を残していただきます。「土地と建物は長男、他の財産は次男」と書いておき、次男の取り分が遺留分を超えていれば、土地と建物は確実に長男に譲ることができるので安心です。

その一方で、「すべての財産を長男に相続させる」といった極端な遺言書を残してしまうと、次男から遺留分を請求される可能性があります。その場合、土地・建物・その他の財産から、どのようにして遺留分を次男に渡すのか議論することになり、長男に譲りたかった家を守ることができなくなることも考えられます。ですので、こういった点も考慮して遺言書を作りましょう、というお話をさせていただくようにしています。

事務所の強みや特徴は、どのような点にあると思いますか?

すべてのご相談に女性の司法書士が対応する、ということは特徴のひとつだと思います。以前よりは増えてきていますが、女性の司法書士はまだまだ数が少ないので。特に相続の場合は、ご相談にいらっしゃる方が高齢の女性ということも多く、「女性の司法書士の方が相談しやすい」と感じられる方もいらっしゃいます。そういった方々も安心してご相談いただけることは、女性司法書士ならではのポイントだと思います。

他には、相談料をいただいておらず、見積りまでは無料としていることも、当事務所の特徴です。正式なご依頼の前に行き違いがあってはいけないので、見積りまでは無料、ご依頼は見積りにご納得いただいてからご契約、というスタイルで対応させていただいております。

相続のご相談にお応えする際に、心がけていることはありますか?

「相続のお仕事は、終わったらその方と会うことはなくなってしまう」と思って対応させていただくように心がけています。この1回しか会わないと思って、仕事をするということですね。立て続けにご不幸が起こったりしないと、何度もご相談をいただくということはありませんので。

「2回目のご相談をいただかないほうが、その方にとってはいいことだ」と考えているのですが、やはりお客様がその後どうだったのか心配に思うこともあります。でもありがたいことに、相続の仕事をさせてもらったお客様から、相続でお困りのご親戚やご友人をご紹介いただくこともあるんです。こうしたご紹介をいただけると、お客様のその後を知ることができて安心しますし、何より「ちゃんと仕事ができていたんだな」と感じられるので嬉しいですね。自分の仕事に、合格をもらえたような気がします。

経験してきた全部の仕事が、今の自分に活きている

萩原先生は司法書士になる前に、色々な仕事を経験されてきたということですが、どのような経緯で司法書士を目指されたのでしょうか?

大学卒業後に水産関係の商社に就職し、営業事務の仕事をしていたのですが、扱っていた商材に夢中になれないと感じて、行き詰まった経験があるんです。そこで「好きなものを扱う仕事をしたい」と考え、服が好きだったこともありアパレルの販売員に転職しました。

アパレルのお仕事は、とても楽しかったです。お客様におすすめすることはやりがいもありましたが、ホコリアレルギーを患ってしまって。ずっと目薬を差しながらじゃないと働けないような症状でした。それが20代後半のときです。当時の感覚では、30歳を過ぎたらもう若くないので、「何か資格がないとこの先やっていけない」と感じて、法律関係の資格を取ることを考えはじめました。

私の父は歯科医で、親戚にも医師や薬剤師がいて、小さい頃から体調を崩したら親戚の誰かに診てもらえる環境で育ちました。でも、文系の専門家はいなかったので、「私が勉強して資格をとったら、みんなの法律相談に応えられるかもしれない」とも思ったんです。

法律の道に進むことを決めた中で司法書士を目指したのは、司法書士の仕事が法律のトラブルを未然に防ぐ、権利の保全を目的としていることに魅力を感じたから。アパレルの販売員を退職し、友人が働いていた映像制作会社で経理の仕事をしながら4~5年ほど受験勉強をし、無事に司法書士の資格を取得しました。

司法書士になるまでご苦労もあったかと思いますが、その後どういった経緯で独立開業することになったのですか?

司法書士試験に合格した後に、ご縁があってご紹介いただいた事務所でお世話になっていたのですが、いずれ独立開業したいという想いは持っていて。その事務所では相続や会社関係の登記を経験させていただいたのですが、不動産関係の業務をほとんど扱っていなかったので、不動産に関する業務経験を積むことができないことに少し不安を感じていました。

司法書士の仕事は基本的に、不動産の登記に関するものが1番多いんです。このまま不動産の経験を積めないまま独立することはできないと思い、次に不動産の登記をメインにやっている事務所で経験をさせてもらい、そのうえで独立したという経緯です。

これまでさまざまな業界で経験を積まれてきた中で、独立開業した今に活きていると感じるものはありますか?

月並みな言葉になりますが、全部の経験が今につながっていると思います。商社では社会人の基礎を教えてもらいましたし、アパレルの仕事では初対面のお客様との話し方や正しい敬語なども教えていただきました。経理職の経験も、事務所の会計業務に活きています。本当にこれまでの経験全部が、役に立っていると思います。

その中でも、最後に勤めていた不動産登記の事務所は、在籍期間が短かったにもかかわらず、独立した今でも良くしてくださっています。なんでも質問すると教えてくれますし、私に質問しに来てくれることもありますので、1番感謝しているのは、そこの先輩ですね。本当にお世話になりましたし、これからも良い関係性を続けられるようにしていきたいです。

司法書士として、社会問題の解決に寄与したい

これから力を入れていきたい取り組みなど、今後の展望として考えているものを教えていただけますか?

司法書士として、空き家問題の解決に携わることですね。空き家が増加している原因のひとつに、相続登記がされていなかったり、住所変更の登記がされていなかったりという理由で、所有者の方に連絡が取れなくなってしまう、ということが挙げられます。これらの登記は司法書士の業務領域なので、何らかの方法で解決に寄与したいと考えています。

都心から少し離れると、空き家を見かけることが多くなってきました。空き家を見るたびに、なんとかできないものかと感じます。土地がもったいないということもありますが、隣に住まれている方も「崩れてくるのではないか」といった不安を抱えながら過ごしているのではないかと思います。司法書士として日々のご依頼に応えていくことも大切だと思いますが、こうした空き家の問題解決にも力になれたらなと思っています。

「このままだと空き家になりそう」というご相談も増えてきているのですか?

あんまり「空き家になりそう」という言い方をされることはないですが、「このまま放置してしまうと、空き家になってしまう」というものは多いですね。ご両親と同居する人よりも、新しく家を買う人の方が多いので、ご両親がお亡くなりになってそのままにしてしまうと、空き家になってしまう。そうならないための対策が重要だと思います。

残念ながら、もう空き家になってしまっているものは、なかなか解決が難しいのが現状です。新しい制度や法律など、行政レベルでの対策が必要になるかもしれません。

ただ、少なくとも未来志向で、これから空き家を増やさないようにしなければなりません。令和6年4月から相続登記も義務化されますので、司法書士としてお声がけさせていただく、といった身近なところから認知活動を行い、お客様にお伝えしていくことが大事だと思っています。

最後に、相続に悩まれている方にメッセージをお願いします。

これまで相続のご相談に数多く応えてきましたが、ひとつとして同じものはありませんでした。相続人の数も違いますし、ご連絡の方法や財産の内容も違います。相続は、お客様それぞれによって違うものなので、必要な手続きをご提案させていただくにも、お話をしっかり伺わないと、最適な形でお力添えをすることができないのです。

何か事情があって放置してしまっている相続手続きなど、専門家に相談しにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。そうしたご相談にいらしたからといって、煙たがったり怒ったりということはありませんので、とにかく一度お話をさせていただければと思います。ご相談いただければ、何か適切な解決方法をご提案できるはずです。まずは、お気軽にご相談いただければなと思っております。

プロフィール

西葛西みつこ司法書士事務所
司法書士 萩原 みつこ

 

東京女子大学現代文科学部コミュニケーション学科卒業、水産専門商社にて営業事務、アパレル販売部門にて接客販売、映像制作会社にて営業事務・経理・総務等に従事
平成27年:司法書士試験に合格
平成28年:簡裁訴訟代理等関係業務認定、有野高尾司法書士事務所、司法書士法人麹町総合事務所に勤務
令和元年:西葛西みつこ司法書士事務所を開業

 

東京司法書士会:第7668号
簡裁訴訟代理等認定番号:第1501229号

 

西葛西みつこ司法書士事務所_萩原みつこ司法書士_プロフィール

取材を終えて感じた先生の人柄

さまざまな仕事を経験してきたうえで、司法書士として活躍されている萩原司法書士。営業事務や販売員など、対人コミュニケーションが重要な分野で活躍されてきたためか、「お客様にとって最善の対応は何か」「お客様はどうしたら安心してくれるだろうか」と、常にお客様ファーストの気持ちで臨まれていることが伝わってきました。

依頼を完了させたお客様から、相続に困っている友人や親戚を紹介されることも多いとのこと。女性だからこそお客様の心情に寄り添えることや、お客様それぞれのご家族にあわせた提案を行うなど、お客様への真摯な対応が、ご紹介の輪をつくっているのでしょう。

はじめて相続の相談をされる方には「大変なときにご連絡ありがとうございました」とお声かけをされてから本題に入るスタイルからも、萩原先生のお人柄が伝わってきます。相続への不安はひとりで抱え込むのではなく、安心して相談できる専門家と一緒に解決していくものだと実感した取材となりました。

事務所概要

名称
西葛西みつこ司法書士事務所
資格者
代表 司法書士 萩原 みつこ
所在地
東京都江戸川区西葛西5丁目1番3-401号
電話番号
03-6808-3050

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営業時間
平日 10:00~17:00 ※営業時間外も柔軟に対応いたします
定休日
土曜日・日曜日・祝日
対応エリア
東京都を中心に全国対応
所属
東京司法書士会:第7668号
簡裁訴訟代理等認定番号:第1501229号

事務所情報掲載日:2024年2月2日

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