解決へのロードマップを提示して、お客様の伴走者として尽力する

若松俊樹弁護士は、東京都上野にある弁護士法人リーガルプラス上野法律事務所で、相続トラブル解決に注力したサポートを行っています。東京都や千葉県・茨城県に10箇所の拠点があり、年間400件以上(令和6年の法人全体)の相続相談実績を誇る同法人の中でも、経験値が高く、丁寧な説明とスピーディーな対応が特徴です。
「お客様の伴走者でありたい」とおっしゃる、若松弁護士にお客様と対応する際に心がけていることや、相続業務へのこだわりについて、お話しいただきました。
解決へのロードマップを示し案内役となる
まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談でいらっしゃる方が多いですか?
すでに揉めてしまっている方が、ご相談に来られるケースがほとんどですね。相続が発生して話し合いを行った際に、揉めごとが出てきたということでご来所いただくケースもあります。
たとえば、遺産を1人の相続人が独り占めしようとしていて、「どうすればいいか?」「調停や審判をしたい」といったご相談や、自分で交渉や手続きを進めてはいたが、解決する見込みがなくなって相談されるケースが多くみられます。
また、特定の相続人による、預貯金の無断引き出しや使い込みは、昔からトラブル原因の大半を占めていて、現在もそういったご相談は多くいただいております。
預貯金の無断引き出しなどは、どんな形跡からトラブルになるのでしょうか?
相続人であれば、被相続人名義の預貯金口座履歴を10年分取り寄せできます。実際に調べてみると、数日の間に何度も50万を下ろしていたり、不自然なほど短期間で多額の金額が引き出されたりした形跡から無断引き出しが発覚します。
相手に問いただしても、知らぬ存ぜぬを通されて、遺産分割協議が進まないといったトラブルは少なくありません。
どういう手続きを進めて、相手と交渉していくのでしょうか?
弁護士として代理人となった場合、まずは、預貯金の明細から使徒不明な履歴を洗い出します。そのうえで、相手方に「お金の在り処はどこかを教えてください」「領収書などの資料を見せてください」などと伝えます。被相続人のために使った、医療費や施設の入所費用、自宅のリフォーム費用などでしたら、必ず領収書がありますから。
もし法的な資料がないようでしたら、「お金を戻したうえで、適切な金額を算定し直させてください」と伝えます。それでも、対応していただけない場合は遺産分割協議に合意できませんので、裁判で解決を図るように進めます。
これはあくまで一例ですが、ご依頼者の心情や相手の態度なども考慮したうえで、杓子定規に法律論を突きつけるのではなく、穏便に話し合いができるかどうかを探りながら、できるだけよいかたちで解決できるようバランスをもって交渉することが大切です。
お客様の相談段階、あるいは正式に依頼を受けて、手続きや交渉を進める際に、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?
あくまで依頼してくださる「お客様の味方」という軸がブレないようにすることでしょうか。お客様のご希望が実現できるか、使途不明金があった場合の回収できる可能性なども含めて、今後の方針を細かくお伝えするようにしています。
やはり、ご家族の長年積み重ねてこられた感情のもつれというのは根深いです。解決のための具体的なお話をするなかで、思わず感情が高ぶってしまい、話題が横道に逸れてしまうことも多くあります。そこはしっかりとお客様の心情に配慮しつつ、本筋からズレぬようお話を進め、解決へのロードマップを提案する案内役となれるように努めています。

文書による迅速かつ透明性な対応を
上野法律事務所のオフィス環境について、教えていただけますか?
相談室が2つありまして、プライバシーに配慮した個室になっています。私のほかに1名弁護士が在籍していますが、それぞれが同時刻に相談予約があっても、安心してお話いただける環境です。
事務所は上野駅や新御徒町駅など、複数の駅から徒歩10分圏内なので、アクセスは良いと思います。JRや東京メトロの複数路線、都営地下鉄、京成電鉄、つくばエクスプレスといった複数の鉄道会社が利用できます。東京都以外では、千葉県や茨城県、埼玉県といった近県にお住まいのお客様もいらっしゃいます。また、ご依頼があれば、オンライン面談にも対応しています。
お客様との連絡は、若松弁護士が直接対応されていらっしゃるのですか?
初回のお客様は、法人全体のコールセンターが窓口となりますが、正式にご依頼いただいた後は、私が直接文書でやりとりするようにしています。
連絡は基本的には電話やメールでやりとりすることが多いですね。素早く対応できますし、資料の添付や、クラウド上のフォルダで共有することもできますから。また、パソコンが苦手だというお客様の場合は、レターパックによる文書のやり取りで、行き違いをなくすようにしています。
素早い対応と、透明性の高い文書での共有があると、心強いですね。
依頼してくださったお客様とトラブルになることは、避けなければいけません。お客様が弁護士に不満を抱かれるのは、「連絡がない・遅い」「どこまで進んでいるかの進捗具合が分からない」といったことが、2大要因だと思っています。
信頼を寄せていただくためにも、何かあるごとに細かく連絡を文章で報告するということは、常日頃から徹底しています。行き違いが生じにくく、安心していただけますから。ご依頼者がメールなどのデジタルツールに不慣れな場合は、電話での報告も行うようにして、不安をもたれないよう配慮しています。

個人のお悩みに法律家として向き合っていく
弁護士を目指されたきっかけを教えていただけますか?
私が中学3年生の頃、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が立て続けに発生しました。そのとき、「被害にあった方への救済はどうしていくのだろう?」「法律ができることは、どこが限界なのだろう?」と、漠然とですが考えるようになったんです。
そこから法律を通して、救済というか人の力になることができたらと思って、法学部を選びました。相続もそうですが、交通事故や違法残業などで困っている人たちがいれば助けたいという想いは、今も変わらずに持ち続けています。
弁護士になられてからのご経歴や、これまで関わられた地域の特徴などについて教えてください。
弁護士としてのキャリアは、茨城県水戸市にある個人法律事務所から始まり、そこでは約6年半勤務していました。その後、現在の上野法律事務所に移って、東京都を拠点に活動しています。現在でも茨城県の方からのご相談を受けることがあり、地域によるトラブルの傾向の違いを感じることもあります。
たとえば、都内では不動産の価値が高いため、相続などで財産額を巡る争いが起きやすい印象です。一方で、地方では逆に財産価値があまり高くない不動産の押し付け合いが原因となるトラブルが多いように感じます。
不動産の押し付け合いの場合は、どういった形で解決していくのでしょうか?
相続放棄といったケースもありますし、ほとんど価値がなくても買い取ってくれる、不動産会社に安値で売却して分配するケースもあります。最近では、相続土地国庫帰属制度といって、土地を手放して国に引き渡すことができるようになったのですが、私的には負担金や使用するための要件のハードルが高い印象があります。
弁護士になる前とのギャップを感じることはありますか?
依頼してくださるお客様のお気持ちを考える割合が、すごく多いなと思います。法律的な解決方法だけ説明しても、納得していただけないことも少なくありません。
お客様のお気持ちは、すごく分かるのですが、法律的に受け入れられる可能性は限りなくゼロに等しいが、どうしても主張したいといった方もいらっしゃるんですね。「主張は通らない可能性が高いので覚悟はしてください。ただお気持ちは分かりますので、少しでも伝わる書き方を一緒に考えましょう」と、最大の味方となるように伝えながら、書類を作成することもあります。
お客様の伴走者として解決へのロードマップを歩む
今後、取り組んでいきたいことや、展望を聞かせていただけますでしょうか?
法人としても、私個人としても、相続や交通事故、残業代など、個人に向けた法律トラブルを相談できる選択肢の一つでありたいと思っています。現在、グループでは、東京都や千葉県、茨城県に各拠点があります。関東圏のお客様に「リーガルプラスに相談してみよう」と思ってもらえるように、知名度をあげて大きくなっていきたいですね。
最後に、相続に悩まれている方や、専門家に相談するか迷っている方にメッセージをお願いします。
相続は法律的な問題だけでなく、長年の感情が絡む家族間の複雑な問題です。また、財産の特定や相続人の確認、遺産の評価、分割方法など、考えるべきことが多く、順序を間違えると解決が難しくなってきます。
まずはご相談だけでもかまいませんので、お問い合わせくださいと伝えたいです。全体的な「相続のロードマップ」を示し、お客様がどこでネックになるかを一緒に確認します。そして、その問題に対する具体的な解決策をご提案します。
相続ロードマップの「伴走者」として、お客様の横に立ち、専門知識をもとにサポートします。二人三脚で進めることで、今見えない霧が晴れていくはずです。あなたの状況に寄り添いながら、最適な道筋を一緒に考えていきましょう。
プロフィール
弁護士法人リーガルプラス
弁護士 若松 俊樹
東京大学法学部 卒業
慶應義塾大学大学院法務研究科 修了
東京弁護士会:第44034号

取材を終えて感じた先生の人柄
相続トラブルの問題点を丁寧に整理・理解し、ロードマップを示して、お客様の伴走者となりたいとおっしゃっていた若松弁護士。確かに「いつ、何を行っていくか」が分かるだけでも、解決へ進んで行っていると実感できます。
細かな進捗報告と、文書での共有を重視されていらっしゃるのも、お客様を不安にさせないための心遣いの一つです。解決へ向けて進むために、トラブルの種になるようなことは作らないという、誠実さが感じられました。
一方で、主張が認められる可能性が低い場合も、包み隠さず、お客様に説明するそうです。そのうえで、方針を伝えて尽力するという実直さと専門家の矜持が伺えました。弁護士法人リーガルプラスや、若松弁護士がいるということは、関東圏のお客様にとって、有力な選択肢になるのだろうと感じる取材となりました。
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【受付時間】平日・土曜 9:00〜20:00
事務所概要
- 名称
- 弁護士法人リーガルプラス 上野法律事務所(弁護士 若松 俊樹)
- 資格者
- 弁護士 若松 俊樹
- 所在地
- 東京都台東区東上野2丁目10-10 協和ビル3階
- 電話番号
- 050-7586-6906
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- 営業時間
- 平日・土曜 9:30〜18:00
- 定休日
- 日曜日・祝日
- 対応エリア
- 台東区を中心に、東京23区全域と周辺地域
- 所属
- 東京弁護士会:第44034号
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日:2025年7月23日
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