豊富な知識と経験で問題解決に導く、お客様の良き伴走者
東京都新宿区、東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅徒歩1分という利便性の高い立地で、遺産分割や生前対策などの相談に幅広く対応されている、法律事務所穂。その代表を務める五十嵐康之弁護士・弁理士は、相続に関する多くの実績をお持ちです。お客様の想いを大切にしながら、常に多角的な視点で問題を解決に導いてきた五十嵐先生にお話を伺いました。
虚心坦懐に聞き、耳障りいいことだけを言わない
まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談でいらっしゃる方が多いですか?
相続トラブルが起こってからいらっしゃる方が多いです。「相続に関してこんな問題が発生していますが、どうしたらいいですか?」とご相談に来られます。
たとえば、どのような相続トラブルのご相談をいただくのでしょうか?
「財産の分け方に納得できない」と、血のつながったご兄弟同士で争い、ご相談にお越しいただくことが多いです。
たとえばですが、相続する不動産の評価金額によって、相続額が大きく変わるケースもあります。兄弟が2人いたとして、相続財産がマンションと預金1,500万円で、兄がマンションを相続するとします。そのマンションが1,000万円と評価されると、兄弟平等に分けるとすれば、兄が預金からさらに250万円をもらうことができますが、マンションが1,500万円と評価されると、全く同じマンションなのに、今度は兄は預金をもらうことができません。不動産は売却しないと正確な価値が分からないため、一方が「もっと高いはずだ」、もう一方で「もっと安いはずだ」と主張することで、トラブルが発生してしまうケースがあります。
すでにトラブルを抱えているお客様と接するときに、心がけていることはありますか?
虚心坦懐に話を伺うことを心がけています。相談にいらっしゃったお客様のお気持ちを理解し寄り添うことを大切にしながらも、お客様のお話だけが真実であるという前提での一方的な判断はしないようにしています。もちろん、実際にご依頼をいただければ、お客様の問題解決に向け、100%の力を尽くします。しかし、相手方にも言い分があり、それによっては前提の事実が変わってくることもあります。なので、お客様にとって耳障りのいい結論だけを話したり、断定的な判断はしないようにしています。
生前対策の相談で来られる方もいらっしゃいますか?
遺言作成などの生前対策のご相談もいただきます。遺言作成の場合、「遺言を作りたい」と思っている方の動機や、亡くなった後にどのような結果を求めているのかを、はじめにしっかり聞くようにしています。細かな希望や意向を伺わなくては、「お客様にとっての最善」が、どのようなものなのか判断できませんから。お客様の中にあるお気持ちをきちんと汲み取り、本当の意味でお客様の意向に沿った遺言を作成できるように努めています。
直接対面し、お話を聞くことで信頼関係を築く
法律事務所穂の特徴や強みを教えてください。
東京家庭裁判所の家事調停委員をしていた経験から、調停委員がどういうことを考えているか理解することができます。また、裁判所とどういうやり取りをしてどのように進めていくのか、なぜそういう進め方をするのか、というところまで説明できるので、そういった点は当事務所の強みだと思っています。現状やその後の流れをより具体的にお伝えできるので、お客様の不安を軽減させることにつながっているのではないかと思っています。
また、事務所の場所が駅から近いことは、とても喜んでいただけますね。
直接ご来所されるお客様が多いですか?
直接お会いすることは信頼関係を築くために必要だと思っているので、最初は必ず事務所にお越しいただいています。対面で顔を合わせて話すことで、お互い安心できますよね。駅から近い場所に事務所を構えていますので、皆さん気軽に足を運んでくださいます。
特にこれまで印象に残っているお客様とのエピソードはありますか?
親御さんが遺言を作っていたからこそ、トラブルなく相続できたというケースがありました。そのご家族の場合、兄弟で相続分に差がありました。しっかりとした遺言を作るだけではなく、事前にお子様にも、相続分・内容に差が出ることや、その理由を丁寧にお伝えしていました。事前にお伝えしていたからこそ、相続分が少ない方も納得する形で、スムーズに相続できたということがありました。
事前に準備していなければ、トラブルに発展してもおかしくない状況だったと思います。揉めごとが起こらないよう、遺言などの生前対策をする方がもっと増えると嬉しいです。
目的や動機を明確にし「お客様の最善」を追求する
弁護士を目指されたきっかけを教えてください。
大学の授業で法律科目を選択しましたが、授業を受けてみると想像していた以上に面白く感じました。法律の世界に興味を持ったのはそこからです。
実際に弁護士になられて、ギャップを感じるようなことはありましたか?
弁護士になるために学んでいるときは法律の解釈を中心に勉強しますが、弁護士になるとその法律に当てはめるべき「事実」がどうなのかということが一番重要になってきます。たとえば、争っている2人がいるとします。それぞれに話を聞くと、2人ともまったく違うことを言います。ですが、どちらも嘘は言っていないんです。
これは、見る角度によって丸い筒の見え方が変わる現象と似ています。丸い筒は上から見ると丸に見えますよね?ですが、横からみると長方形に見えます。どちらも見ているものは同じですが、それをどのように捉えるか、見方次第でまるで別の形をしたものに見えるわけです。そのような違いでトラブルは生まれてきます。
事実認定と言いますが、実際「事実はどうなっているのか」が分からないと、法律に当てはめようがありません。「事実認定をどのようにしていくか」は、試験勉強では経験できません。ですが、弁護士として仕事をする上ではとても重要なことです。ニュートラルに話を聞くというのも、それを重要視しているからこそなんですよ。
弁護士になられた後は、すぐ開業されたのでしょうか?
平成11年に弁護士になり、勤務弁護士を2年弱経験しました。その後、同じ事務所で共同経営者として活動し、令和4年に現事務所を設立しました。
ほかの専門家の先生と連携するようなことはありますか?
ほかの専門家の先生と連携することもあります。たとえば、相続税の申告で税理士の先生が必要な場合もありますし、不動産の登記手続きで司法書士の先生と連携した方がスムーズな場合もあります。税理士の先生や司法書士の先生をはじめ、社会保険労務士の先生や不動産会社など、お客様のご状況に合わせてご紹介させていただいています。
弁護士の業務をするうえで、一番大切にしていることを教えてください。
やはり、お客様のご希望をしっかり聞くことです。抱えている問題に対して「お客様はどのようにしたいのか」「どうしてそのようにしたいのか」という、目的や動機を重要視しています。目的や動機を聞いたうえで、お客様にあった手段をご提案するようにしています。
解決する手段があったとしても、目的から外れていたら根本的な解決にはなりません。一般的に良い手段であっても、お客様にとっては最適ではない手段の可能性もあります。「お客様にとっての良い手段」を見極めるには、目的や動機を理解した上で進めていくことが必要不可欠です。きちんとお話を伺って、お客様に納得していただける形にできたらと思っています。
トラブルが起きる前に、事前の生前対策を
将来の展望を教えてください。
生前対策に力を入れていきたいと思っています。相続トラブルはご兄弟の間で発生するケースが非常に多いです。当事務所へお越しいただいたときには家族関係がこじれており、話し合いではどうにもならない状況までいってしまっている、というケースも多くあります。苦しまれているお客様をみていると、生前対策の重要さを感じずにはいられません。事前の準備でトラブル回避できることがあります。何かが起こってからではなく、何かが起こる前の生前対策を強くおすすめしたいです。
最後に、相続に悩まれている方や、専門家に相談するか迷っている方にメッセージをお願いします。
相続に直面し「どうしたらいいか分からない」「こんなことを相談していいか分からない」などの不安を抱え、相談に対し二の足を踏んでいる方もいらっしゃると思います。いざ相談しに行ってもどう聞いたらいいか分からない、と悩まれている方もいるのではないでしょうか。
漠然とした不安の相談でも構いません。むしろそういう方こそ、一度相談をして専門家と一緒に状況を整理した方がいいと思います。弁護士事務所は敷居が高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、当事務所としては「お茶を飲みに行く」くらいの気楽さでお客様にお越しいただき、お話できればと思っています。相続で悩まれている方は、ぜひ気軽なお気持ちでまずはお話を聞かせていただけると嬉しいです。
プロフィール
法律事務所 穂
弁護士・弁理士 五十嵐 康之
平成2年3月:山形県立鶴岡南高等学校普通科 卒業
平成7年3月:早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業
平成11年4月:弁護士登録
平成20年4月:第一東京弁護士会 広報・調査室嘱託室長
平成24年4月:最高裁判所 東京家庭裁判所家事調停委員、文部科学省 原子力損害賠償紛争審査会特別委員(現)
平成28年9月:日本弁護士連合会 事務次長(日弁連執行部)
平成31年2月:厚生労働省 毎月勤労統計調査等に関する特別監察参与
平成31年6月:公益財団法人やまがた育英会 評議員(現)
令和3年3月:厚生労働省 日本バイオアッセイ研究センターにおける試験手順書からの逸脱行為事案に関する検討会委員
第一東京弁護士会:第26574号
日本弁理士会:第13360号
取材を終えて感じた先生の人柄
弁護士として25年にわたり研鑽を積んでこられた五十嵐康之先生。ベテランの頼もしさもさることながら、優しい話し方で物腰の柔らかい印象を受けました。また、こちらの質問に対し、ひとつひとつしっかり考えてから分かりやすくお言葉を返してくださり、安心感を覚えました。「動機や目的を明確にするところに重きを置いている」という発言からも、お客様にとって最適な解決、納得できる結果を目指して尽力していただける、親身で実直なお人柄が伺えました。
事務所名の穂(みのり)には、お客様本人と法律事務所穂が共に成長するように、実るようにという想いが込められています。まさにお客様の伴走者として、お客様の想いに寄り添い、歩幅を合わせながら共にゴールまで歩みを進めていただける五十嵐先生にぴったりのお名前だと感じることのできたインタビューでした。
事務所概要
- 名称
- 法律事務所 穂(弁護士 五十嵐 康之)
- 資格者
- 代表 弁護士・弁理士 五十嵐 康之
- 所在地
- 東京都新宿区新宿1丁目14-3 ラタンビル4階
- 電話番号
- 050-7587-4104
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 9:30〜17:30
※ご予約で土日祝日も相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 東京都を中心に全国対応
- 所属
- 第一東京弁護士会:第26574号
日本弁理士会:第13360号
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日:2024年9月19日
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