解決というゴールに向け、法律や実務、感情面を多角的にフォロー

弁護士法人リーガルプラスは、東京都や千葉県・茨城県に10箇所の拠点を持ち、年間400件以上(令和6年の法人全体)の相続トラブルに対応している実績があります。法人内でノウハウを共有し、サポート体制も整っております。法人として、相続トラブル解決に注力したサービスを展開しており、お客様ごとにオーダーメイドの解決策を提案していることが特徴です。
法律や手続き、お客様や相手方の想いなど、複雑に絡み合う相続トラブル。その世界で10年以上相続に向き合われてこられた、藥師寺孝亮弁護士に、お話を伺ってきました。
笑顔で解決するための相談パートナー
まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談でいらっしゃる方が多いですか?
「自分たちで解決したかったけど、どうしようもなくなった」という方が、ほとんどですね。むしろ、本来は「自分たちで解決したかった」という想いが強い方が多いのかもしれません。
相続と聞くと、法律があり正解があるように思えるのですが、実際には相続人同士が抱えている想いもあります。法律的には正しいことでも、ご事情や背景を聞いてみると、揉める火種を抱えていることも少なくありません。
相談しにくいことを聞くうえで心がけていらっしゃることはありますか?
お客様は、相談したいはずのご親族やお仲間に相談できないということが、余計にお悩みを深くしていると思います。そのため、私は相談していただける限り、打ち解けてお話しいただけるパートナーでありたいと思っています。
必要なことを聞きたくとも、お客様が話したくないというお気持ちがある場合は、無理に聞き出すということはしていません。「法的に決まっているから」などと言ってしまうと、機械的になってしまい、お客様の希望するものが見えなくなってしまいますから。
実は揉めそうと思って相談にいらっしゃっても、蓋を開けてみると揉めていなかった、というケースは少なくありません。そういったお客様の状況を明確に把握するために、お客様と打ち解けて、本当のお気持ちを話していただける環境づくりを大切にしています。
なかなか打ち解けていただけなかったお客様から、最終的に解決して「ありがとう」とおっしゃっていただいた笑顔は、何事にも変えられません。お客様ごとのご事情がありますから、そこを解消するお手伝いができたら最高ですね。

解決への伴走者として、二人三脚で歩む
藥師寺先生が弁護士を目指されたきっかけを教えてください。
もともとIT企業で営業をしていました。営業職は、提案したプランがお客様のご要望に合うことで「喜んでもらえるかな?」といった気持ちがあって、奔走していました。ただ、自社が用意した売るものが決まっていることに、「果たして本当にお客様が必要としているサービスを提供できているか?」という物足りなさも感じたのです。
そういった気持ちを抱えているときに、「弁護士だったらサービスを考えてお客様に提供できるのでは?」と思いました。当時はすでに結婚してたのですが、妻に反対されるかなと思いながら、弁護士になりたいと伝えると、返ってきた言葉は「いいよ!」でした。応援してくれる人も増えたので、もう引くに引けなくなりましたね(笑)
社会人や営業職を経験してから弁護士になられて、経験が活きていると思うことはありますか?
一般的なビジネスマナーやお客様のご意向を汲み取るということでは、安心感があるのではと思っています。会社相手であれば、対企業向けの対応が必要です。
一方で、相続などの個人向けのサービスでは、法律や一般論が正しいと言えない環境のお客様もいらっしゃいます。そういった、複雑化したお気持ちや背景などを一緒に考えていくということは、社会人経験があるからと言えるかもしれません。
お客様と一緒に考えることは、特に相続業務で意識されてるのでしょうか?
納得される解決を目指すためにも、いくつもの解決策を提示しながら、お客様と一緒に進んでいくということは常に意識しています。相続の場合は、法律や実務的な手続のほか、ことさら感情や想いが重要になってきます。遺産が均等に分配されても、亡くなった方に対する感情は立場によって異なるため、折り合いがつかないケースがあります。
たとえば、金銭の貸し借りの場合は、「返す・返さない・どう返すか」という問題に落ち着くのですが、相続の場合は、そう簡単に行きません。最終的な解決に向けて、お客様の判断や目的を大切にすることをブレないように心がけています。

ケースバイケースの対応で、お客様に笑顔を
事務所は現在何名で運営されていらっしゃるのでしょうか?
弁護士は、私を含めて2名で、事務スタッフが3名います。法人全体のコールセンターがありますので、新規のお客様は、そちらにお問い合わせいただいております。弁護士は主に相続業務に対応していて、私の場合は相続相談を中心に担当していますね。
数ある弁護士の業務の中から、相続をメインに据えられていらっしゃるのは、どういった背景からでしょうか?
私のキャリアを考えたときに、相続は興味深い分野だと感じています。相続は法律面だけではなく、実務面の知識も必要ですし、感情面も配慮する必要があります。
相続に関係する、親族法・相続法は民法にカテゴライズされ、基本的な考え方として、お互いが公平になるようにというのが基本ですね。ですが、相続の場合はそう簡単に行きません。お客様によって、ケースバイケースでの対応が必要になってきます。
難しいと思うことも多いですが、違ったアプローチによって、まったく違う結果になるという側面もあります。依頼してくださったお客様には、笑顔になっていただきたいので、これからも弛まず勉強を続けて、お客様をサポートしていきたいと思っています。

お客様の不安を解消できる弁護士であるために
今後、取り組んでいきたいことや展望を教えてください。
遺言書作成といった生前対策に力を入れていきたいですね。弁護士に相談に来るのは、すでに揉めてることが多いのですが、相続問題が起きないように遺言書を作っていても、それが原因で揉めごとになって、ご相談いただくこともあります。専門家に依頼していても、遺留分を考慮していないといったケースも少なくありませんから。
また、これは相続問題に限ったことではないのですが、高齢者がオレオレ詐欺のようなトラブルに直面する場面は多いと思います。これまで頑張ってきた人生で、最後に嫌な目に合うのは嫌でしょうし、将来的にはそういった面も含めたサポートにも取り組んでいきたいですね。
最後に相続で悩まれている方や、専門家に相談するか迷っている方にメッセージをお願いします。
相続問題を抱え込まず、気軽に弁護士へご相談いただければと思います。誤解から必要以上に悩まれているケースも多く、相談いただくことで、それが解消されることもあります。
相手との意見が対立していると、自分が間違っているのではと不安になることもあるでしょう。そんなときこそ、私たちが法律的な観点から状況を整理し、お客様の立場を確認できます。
何より大切なのは、もし手続きを進めていくことになっても、専門家が寄り添い一緒に歩むことで、不安なくプロセスを進めていただけるということです。どうかその入口として気軽にご相談ください。お客様の一歩を心より応援しています。
プロフィール
弁護士法人リーガルプラス
弁護士 藥師寺 孝亮
早稲田大学商学部卒業
日本大学法科大学院修了
第一東京弁護士会:第49564号
東京三弁護士会多摩支部:特別委員
日本農業法学会:会員

取材を終えて感じた先生の人柄
「自分たちで解決したかった」というお客様が多いという、相続トラブル相談。確かにプライバシーに深く関わり、言葉で伝えるのも難しい複雑な感情に加え、法律や手続きの面でも難解なことは、想像に難くありません。
ご意向がすべて通らないのも、また事実です。「お客様のご意向に沿って最終的に笑顔になってほしい」という藥師寺先生は、あくまでお客様ファーストでありながら、理想と現実を見据えた解決方法を提示していらっしゃるとのこと。
選択肢が多すぎると迷いが生じますし少なすぎると不安になる。困ったときや迷ったときに、ふと横を見るといてくれる藥師寺先生のような存在がいれば安心できるのではないでしょうか。解決に向けて一緒に伴走していただける頼もしさを感じました。
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【受付時間】平日・土曜 9:00〜20:00
事務所概要
- 名称
- 弁護士法人リーガルプラス 東京法律事務所(弁護士 藥師寺 孝亮)
- 資格者
- 弁護士 藥師寺 孝亮
- 所在地
- 東京都中央区日本橋2-2-3 リッシュビル4階401号
- 電話番号
- 050-7587-3885
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日・土曜 9:30〜18:00
- 定休日
- 日曜日・祝日
- 対応エリア
- 中央区を中心に、東京23区全域と周辺地域
- 所属
- 第一東京弁護士会:第49564号
東京三弁護士会多摩支部:特別委員
日本農業法学会:会員
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日:2025年7月23日
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