複雑な相続の対応こそ司法書士の役目、「断らない姿勢」を貫く
滋賀県彦根市に事務所を構え、相続に関する幅広いサービスを提供している、たきい司法書士事務所の瀧井剛司法書士。開業して18年、地域に根差し、彦根市を中心に滋賀県にお住まいの方の相談に対応されていらっしゃいます。「相談しやすく分かりやすい、親切丁寧な司法書士事務所」であることを目指されている瀧井司法書士に、相続でお困りのお客様への想いや、今後の展望などをお伺いしました。
相談は1,000件以上、難しい相続も断らない姿勢
まずは相談にいらっしゃるお客様について教えてください。どのような相談にいらっしゃる方が多いですか?
遺言書作成など、生前対策のご相談をされるお客様もいらっしゃいますが、亡くなられてから相続人の方が「どのように相続手続きを進めていったらいいのか」と悩まれてご相談にいらっしゃることのほうが多いですね。
具体的なご依頼内容としては、不動産登記や預貯金の相続手続きが多いです。これらをまとめて依頼される方もいらっしゃいます。遺産承継という形で、当事務所であらゆる相続手続きを一括でお引き受けすることもできますし、負担費用を鑑み、預貯金だけはお客様の方で進めるといったパターンもあります。いずれのケースにおいても、お客様のお気持ち、ご意向を最優先にして最適なご提案ができるようにしています。
たきい司法書士事務所では、相続に関するご相談にこれまでどのくらい対応してきましたか?
相続について、これまで1,000件以上のご相談に対応してきました。お付き合いのある行政書士の先生や税理士の先生からご紹介をいただくこともあるので、ありがたいことに対応経験を多く積ませていただくことができました。それに加えて、基本的にお客様からのご依頼を断らない姿勢ということもあると思います。
瀧井先生の「断らない姿勢」は、どのようなお考えがあってなのか詳しく教えていただけますか?
私の考えとして、お客様ご自身で進められないから相談に来られているのであって、それをお断りするのなら、司法書士である私がいる意味がないと思うんです。
お客様によってご事情やご状況はさまざまです。相続人が多くいらっしゃるケースや、相続が発生してからかなりの時間が経っているケースなど、複雑な状況になってしまっている方も一定数いらっしゃいます。そういった場合、着手してから手続きが完了するまでに時間がかかり、膨大な労力が必要になる場合がほとんどです。「大変で非効率的」という理由から、そのようなご依頼を引き受けない司法書士も中にはいるかもしれません。
しかし、私としては複雑な相続のご相談こそ、司法書士として対応するべきだと感じています。そのため、「時間がかかっても、労力がかかっても、やれることはやる」ということをしてきていますね。
複雑な相続は、手続き完了までにどれくらいの時間がかかりますか?
お客様のご状況によって完了までの期間は変わりますが、相続がすべて終わるまでに2年かかったこともあります。戸籍を収集するだけで半年近く要したケースもありました。
2年となると、どうしても費用もかさんでいくことになります。その場合は、お客様の負担を考え、意向を汲み取りながら調整して進めていくようにしています。
そこまで複雑ではない相談だと、どのくらいの期間で終わるものでしょうか?
平均1か月半から2か月くらいでしょうか。お客様のほうで、はじめに戸籍などの必要書類をある程度持ってきていただいた場合は、1か月程度で完了する場合もあります。手続きを進める中で、ほかの相続人のご署名をいただくために郵送を挟むなどすると期間が伸びることもあるので、あくまでも目安としてお考えいただければと思います。
お客様が悩みごとを話しやすい司法書士事務所に
たきい司法書士事務所が対応しているエリアを教えていただけますか?
当事務所が対応しているエリアは、彦根市周辺です。相続であれば調査も必要ですし、面談や相談も必要になるので、彦根市に地域密着して対応しています。
彦根市の地域ならではのエピソードはありますか?
彦根市は琵琶湖、鈴鹿山脈に囲まれた自然豊かな地域です。そのため、相続の相談については、農地や山林を含む場合がほとんどです。山林が広大で筆数も多く、100筆を越えるケースもあります。お客様にとっては、大変かもしれないですね。農地は山林ほど筆数が多いことはないですが、それでも5筆程度の農地を持たれている方も多くおられます。
ほかにも、彦根市の特徴的なエピソードがあれば教えてください。
彦根市に関して、相続人にカナダ(とくにバンクーバー)在住の方がおられることが、ときどきあります。これは明治くらいの時期に、彦根市からカナダに渡って仕事される出稼ぎの方が多かった、という歴史があるからかと思います。
そのため、相続人調査は外国籍の方を含む調査が増えていますね。外国籍の方のために、遺産分割協議書は英語と日本語の両方を作成することもあります。こうした対応が必要になるのは、ほかの地域ではあまり見られない、彦根市ならではの特徴的なことかもしれないですね。
たきい司法書士事務所に来られるお客様は、どのような経路でお越しになることが多いでしょうか?
お客様がお越しになる経路として多いのは、口コミからだと思います。ほかにも、過去に相続以外の相談で当事務所に依頼してくださったお客様から、名義人の方が亡くなってしまったということで、相続登記のご依頼をいただいたケースがありました。前回はご自身の相続でお越しいただいた方が、たとえば奥様のお父様の相続や生前対策など、身近な方の相続に関する相談をしたいとのことでお越しいただいたこともあります。
たきい司法書士事務所に再度依頼したいとお越しになる方も多いということですね。ご依頼につながるように、心がけていることはありますか?
お客様とお話しする際は、お客様が話しやすい雰囲気を作ることを大事にしていますね。もちろん相続に必要な情報はお伺いしますが、時間が許す限りお客様と雑談をしていることもあります。そうした時間を設けることで、お客様が気兼ねなくお話ししていただける関係を作れるといいなと思っています。
「自分にしかできないことをしたい」という想い
瀧井先生が司法書士を目指されたきっかけを教えていただけますか?
前職は営業職をしていました。人と話すのは当時から好きでしたが、その仕事を続けた場合の自分の将来像が、具体的にイメージできなかったんです。惰性で働いていたわけではないですが、大きなやりがいがあったわけでもなかった気がします。そのときに「自分しかできないことをしたい」と思い立ったのがきっかけです。
司法書士の資格を取得されてからは、すぐに独立開業されたのでしょうか?
平成16年に試験に合格して、その後2年間は司法書士事務所に就職して経験を積みました。ちょうど私が就職した頃、登記手続きに関する法律の変更が多かったんです。不動産登記のオンライン申請が可能になるなど、さまざまな変更や新しい動きがあった時期で、大変ではありましたね。
その後、独立開業されたということですね。独立されて、今感じていることを教えてください。
開業して約18年が経ちましたが(※令和6年時点)、毎日お客様に向き合い、日々せわしなく過ごしていましたので、事務所の方向性や体制を考える時間が足りなかったことに気づきました。
ですから今、いろいろと試行錯誤しながら、「司法書士事務所として、もっとできることがあるのではないか」「たきい司法書士事務所だからこそ、できることがあるのではないか」と考えているところです。
たきい司法書士事務所は、どのような強みや特徴がありますか?
当事務所の強みは、お客様のご希望に合わせて、司法書士以外の専門家と連携し、スムーズに手続きを進められるというところでしょうか。
相続の問題は、お客様のご状況によっては司法書士以外の専門家が必要になるケースもあります。たとえば、生前贈与で税金が発生する場合は、税理士の先生に相談する必要があります。そのような場合でも、お客様のご希望に応じて税理士の先生を紹介させていただくことが可能です。
司法書士以外の対応が必要になる場合でも、できるかぎりサポートさせていただきますので、安心してご相談いただければと思います。
お客様にとって良質なサービスを提供できるように
将来の展望を教えてください。
やはり、相続の分野に力を入れていきたいです。 相続は一生のうちに何度もない、重要な節目となる出来事です。今後需要も大きくなってくることと思います。
現状当事務所の司法書士は私のみですが、1人だとできることも限られてしまいますので、まずは多くのご相談をお引き受けできる体制を整えていきたいと思っています。
相続で争いが起こると弁護士の先生に依頼することになると思いますが、争いがない限りは司法書士こそがお客様の相続をサポートできる存在だと考えています。「争いはないものの相続について困っている」というお客様に、できるだけ良質なサービスを提供できるようになりたいと思っています。
最後に、相続に悩まれている方にメッセージをお願いします。
「相続がはじめてで、よく分からない」とおっしゃってお越しになる方は多いです。きっと何が分からないかすら分からない状態だと思います。インターネットで情報を調べてみても、難しいことが書いてあって理解できず、余計に不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。そのため、やはり、相続の専門家と直接お話しする機会を作ることをおすすめします。
「相談したら必ず依頼しないといけないのではないか」という心配はいりません。依頼するために相談するのではなく、「どこに相談すればいいか」「何をすればいいか」といった、相続の疑問を質問するために相談していただくのでも、もちろん大丈夫です。お客様が手続きの方針を定めるきっかけとして、気軽にお話ししていただけると嬉しいです。
一度相談してみたら「そんなに複雑な話じゃなかった」と、あっという間にお悩みが解決することもあります。反対に、思った以上に複雑な相続になっており、手続きに時間がかかってしまう場合もあります。ご相談を躊躇うことで、何よりお客様ご自身がいつまでも気になってモヤモヤした気持ちを抱えることになってしまいますので、ぜひ早めに相談にお越しいただきたいです。
プロフィール
たきい司法書士事務所
司法書士 瀧井 剛
平成14年:行政書士試験合格
平成16年:司法書士試験合格
平成18年:たきい司法書士事務所開設
平成23年:滋賀県司法書士会彦根支部支部長
平成27年:滋賀県司法書士会 理事
平成29年:滋賀県司法書士会 理事 2期
令和6年:一般社団法人滋賀県公共嘱託登記司法書士協会 理事
滋賀県司法書士会:第301号
簡裁訴訟代理等認定番号:第412463号
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート:会員
行政書士登録番号:第08250045号
取材を終えて感じた先生の人柄
相続相談1,000件以上の実績があり、多くのお客様の相続問題を解決してきたベテラン司法書士である瀧井剛先生。「自分にしかできないことをしたい」という気持ちがきっかけで司法書士になられたというところからも、お客様を助けようとする熱い想いが伺えます。
基本的にはご依頼を断らない姿勢で相談に向き合っている瀧井先生。「お客様がご相談に来ているのに助けられないのは、私が司法書士である意味がない」とおっしゃっていたことが印象的でした。そのお客様ファーストな姿勢が、開業から18年もの間、地元のお客様に信頼され続けている理由でもあるのだろうと感じました。瀧井先生の、責任感が強く懐深いお人柄をまざまざと感じた取材となりました。
事務所概要
- 名称
- たきい司法書士事務所
- 資格者
- 代表 司法書士 瀧井 剛
- 所在地
- 滋賀県彦根市長曽根町5番1-1
- 電話番号
- 050-7586-9043
※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです
- 営業時間
- 平日 9:00〜18:00
※ご予約で土日祝日・夜間も相談可能
- 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日
- 対応エリア
- 滋賀県
- 所属
- 滋賀県司法書士会:第301号
簡裁訴訟代理等認定番号:第412463号
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート:会員
行政書士登録番号:第08250045号
- 事務所の特徴
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メールで相談する事務所情報掲載日:2024年12月9日
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