香川県 45歳男性
2024年10月掲載- 相続発生
- 2016年
- 発生から着手まで
- 四十九日のタイミング
- 相続発生から完了まで
- 約3年
- 財産総額
- 2500万円~5000万円未満
現金・預貯金/自宅(家・空き家・土地など)/自宅以外の不動産(駐車場・山・田んぼ・投資用マンションなど)/貴金属/その他
- 負債総額
- 負債を相続していない
- 家族構成
※投稿者は代理人年齢(性別) 被相続人との関係 被相続人 92歳(女性) 本人 相続人1 68歳(女性) 姪(亡兄の子) 相続人2 89歳(女性) 妹 相続人3 83歳(女性) 妹 相続人4 56歳(男性) 甥(亡兄の子) 相続人5 54歳(女性) 姪(亡兄の子、弟) 相続人6 68歳(男性) 甥
第三順位(兄弟姉妹、おいめい)の相続はやっぱり揉める
今回は被相続人に子どもも配偶者もいなかったので、相続人は第三順位(兄弟姉妹、おいめい)でしたが、相続財産がある程度把握できていたので助かりました。遺産分割後に県外の不動産が出てきたりすると、最悪遺産分割協議を最初からやることになったと思うと、とても恐ろしいです。被相続人は自分が亡くなったら、妹2人とおいめいが相続人になって大変だということは実感していたし、80歳を過ぎたころから、どういう財産があって、できれば「こうして欲しい」というのを伝えてくれていた。私の母は昔の人なので、「そんな縁起でもないことを言わないでよ」と言っていましたが、被相続人は「これは順番だから」としっかり伝えてくれました。相続登記は色々大変ですが、やはり遺産分割協議が何より大変です。司法書士は客観的な資料から財産の評価方法などを中立の専門家の立場から伝えてくれるので、遺産分割協議には必要な存在だと思います。
相続全般について
相続手続きを行う中で大変だったこと、面倒だったこと
妹の代理人である甥が、元大手上場会社の社員で、知り合いの税理士に中途半端な情報を聞いて、自分に都合の良い解釈をして遺産分割をリードしようとしていた。妹の代理人である甥の母が相続しようとする被相続人の自宅土地建物(ビルで、一階は賃貸)を相続税上の小規模宅地の特例があるといって8割減、他の不動産は路線価で計算して、均等に分割すると言ってきた。遺産分割における不動産の価格は時価評価だし、そもそも妹は別の場所に住んでいるから小規模宅地の特例も使えないのを説明したが、なかなか聞き入れず、自分たちの都合の良いように曲解していて説得をすることが大変だった。
専門家に頼めばここまでもめることはなかったはずだが、誰の知り合いに頼むかでもめたので、結局全員で話し合いをすることになった。結局は、評価を私がやり直して、生きている妹たち同士で直接話し合ってもらったが、それでも名義変更完了までに3年近くかかった。一番評価の高い自宅土地建物を含めた不動産は生きている妹たちの2人が相続して決着した。姪や甥の父は長男だったが、既に他界していたので、子供たちの発言権は弱いし、そもそも関わりたくないのもあって、現金・預貯金を少しずつもらって終わりました。かなり偏った分割方法になりました。他県にあるさびれた別荘地や使えない山林などがあり、そこはババ抜きのババ状態でしたが、妹たちが一緒に引き取ってくれたことは唯一良かったことです。
事前にやっておけばよかったとこと、後悔したこと
被相続人は生前に、一番よく面倒を看ていた私の母に相続させたいと言っていたので遺言を勧めていて、本当は書いていて欲しかったです。しかし、甥も可愛がっていたからそちらにも財産を残したくて、最後まで決めきれずに亡くなったようです。遺言を書かなかったことは、本人の意思なので仕方なかったことですが、他県の使えない使わない不動産は処分しておいて欲しかった。
相続登記(不動産の名義変更)
相続登記をした不動産
山林
不動産の所在地
長野県/香川県/佐賀県
相続発生から登記の着手まで
2か月
登記の着手から完了まで
3年以内
専門家に依頼しなかった理由
最初の方で、甥の知り合いに中途半端に声かけたりして、専門家に依頼するタイミングを失ったから。名義変更だけは、私が司法書士事務所に勤めていたこともあって、協議さえまとまれば大丈夫だという自信があったから。
専門家に依頼しなくて良かった点・悪かった点
専門家に依頼しなくて良かった点は、専門家の費用負担など、ややこしい話が出なくて済んだ。自分で評価額や財産を全て確認できたので良かった。専門家がいないから、直接話をしたくなくても当事者同士で話すしかないので、コミュニケーションをしっかり取る機会になったのは良かった。戸籍収集、遺産分割協議書の作成、相続登記は特に問題なかった。戸籍収集が一部郵送請求しなければならなかったのが面倒だったくらい。
専門家に依頼しなかったことで大変だったこと
評価額の根拠など、中途半端な知識を持っている⑥が聞き分けが悪く大変だった。当時は私が財産を乗っ取ろうとしているみたいに、敵視されてしまったこと。
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