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東京都港区

司法書士法人リーガルオフィス白金

INTERVEW

身近な人を助けられる法律家として、地域の役に立つ存在でありたい

司法書士法人リーガルオフィス白金_飯田茂幸司法書士_インタビュー

東京都港区の白金で幅広い相続の相談に対応されている、司法書士法人リーガルオフィス白金。代表の飯田司法書士に、港区白金というエリアならではの相続や、「プロセスに関わる」というこだわりについてお話しいただきました。

地域の人たちの役に立つ、町医者のような法律家

まずはお客様について教えてください。どのようなお客様からの相談が多いですか?

ご相談にいらっしゃるのは、事務所を構えている港区の白金周辺のお客様が多いですね。

私は白金で開業したときから、この地域の人のお役に立てる事務所にしたいと考えていました。それこそ事務所まで徒歩でお越しいただけるような、身近な人たちのためになる事務所ですね。

事務所のコンセプトとして「町医者のような法律家」というものを掲げているのですが、ちょっとした不安や悩みがあるときに診てもらう町医者のように、白金のお客様のご相談に応えられる法律家でありたいと思っています。

白金というエリアならではの、特徴的な相談や依頼はありますか?

白金ならではの相談というものではありませんが、このエリアに住んでいる方の特徴は、事務所で扱う業務に影響しているかもしれません。

白金には子どもと離れて暮らす高齢の夫婦や、一人暮らしのお年寄りが多くいらっしゃいます。

日本全体でもそうですが、核家族化が進んで、子どもと離れて暮らす老夫婦が増えてきている。ここで夫婦のどちらかがお亡くなりになったり、離婚をされたりすると、単身の高齢者はさらに増加することになります。

そして都心は人口が多いこともあって、最近は一人用のマンションというものが増えてきています。この流れで今後ますます単身の高齢者が都心に集まってくると予想されますが、そうすると必然的に、単身の高齢者に関する相続も増えていくことになります。

この単身の高齢者に関する相続が、問題になってくるのです。

単身の高齢者の相続には、どういった問題があるのですか?

一番の問題は、財産を把握している人がいないということです。

一緒に暮らしている人がいれば、お金の流れや郵便物から大体の財産を把握することができます。しかし一人暮らしの場合には、それができないのです。

お亡くなりになった方のご親族から相談をいただいて、財産を調べるために家探しをすることになるのですが、これには大きな不安が伴います。生活の実態を把握していないので、知らないお金の使い方をしているかもしれないですし、借金が見つかるかもしれない。最初の段階は、まさに闇の中にいるような感覚です。

最終的には通帳を見ながら生活の状況を推測して、財産を特定する形に落ち着くことが多いのですが、金融機関や信用情報機関への調査までご依頼いただくこともあります。

こうした単身の高齢者に関する相談を多くいただいていることは、当事務所の特徴でもあります。他にも単身の高齢者に関わる業務として、私は白金周辺のエリアで成年後見人を務めさせていただいています。

成年後見も単身の高齢者をサポートする制度の一つですよね。

そうですね。主に認知症などで、判断能力がない高齢者のサポートに活用される制度です。

成年後見制度を支える団体として、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートというものがあるのですが、この団体は家庭裁判所や地域の社会福祉協議会と連携し、成年後見が必要になる方に成年後見人の候補者を提案しているのです。

私はこの団体に所属しており、白金周辺の成年後見人として候補になることが多く、これまで白金周辺のエリアで数多く成年後見人を務めてきました。

司法書士として、成年後見人として、私はこれまで多くの単身の高齢者と接してきましたが、こうした単身の高齢者に関する問題の最前線にあるのが、港区の白金というエリアだと感じています。

司法書士法人リーガルオフィス白金_飯田茂幸司法書士_01

お客様を助けるための、プロセスに関わる仕事

単身の高齢者に関する相続や、成年後見を多く扱うようになった経緯を伺ってもよろしいでしょうか。

過去に在籍していた事務所で、成年後見の幅広さを知ったことがはじまりです。

私は今の事務所を立ち上げるまでに、色々な事務所に在籍して、さまざまな業務を経験してきました。最初に在籍した事務所は不動産登記をメインの業務としており、とにかく多くの案件を扱いました。朝から法務局や銀行を駆けずり回って、夕方に事務所に帰って書類作成。年間1,000件以上の案件に関わり、不動産登記を覚えました。

次に債務整理を扱う事務所を経て、3つ目の事務所ではじめて成年後見に携わることになります。ここで成年後見という業務の幅広さを知ることになりました。

次にお世話になった事務所を最後に独立することになるのですが、その事務所では中小企業の再生に携わりました。代表がクリエイティブな思考の持ち主で、型にとらわれない仕事を多く扱うことになったのですが、ここでの経験も大きかったですね。現在の仕事にも大きな影響を与えています。

どういった面で影響を受けたのでしょうか?

「お客様を助ける仕事」という意識を強く持つようになりました。

それまで経験してきた仕事は、どちらかというと決まった仕事を確実にこなすタイプで、お客様のために自分から何かに関わる面が少なかったのです。それがこの事務所では、お客様の問題解決のために、自分に何ができるのかを考えて関わっていくことを求められました。

困っているお客様がいて、お客様を助けるためのプロセスを考えて関わっていく。この、「プロセスに関わる」という考え方は、現在も大切にしているスタイルです。

色々な事務所での経験があったからこそ、プロセスに関わることを重視されるようになったということですね。

そうですね。振り返ってみると、色々な事務所を渡り歩いてきた根底には、「新しいものを知りたい」という好奇心があったのだと思います。自分がやったことのないものを、新しくやってみたい。その中で、「お客様を助けるためにプロセスに関わる」というスタイルに行きついたのです。

逆に言うと、何か特定の分野に深く関わってきたタイプではないので、そこは課題かもしれません。ただ、さまざまな経験をしてきたので、幅が広い物の見方ができるようになりました。これは、お客様から相談を受けるときに、とても役に立っていますね。先ほどお話しした単身者の相続や成年後見には、幅広い視点が求められるので。

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成年後見の幅広さという点について、詳しくお聞きしてよろしいでしょうか。

成年後見というものは決まった形がなく、とにかく業務の幅が広いのです。

基本的には認知症を患っている方に代わって、さまざまな手続きをすることになるのですが、その手続きの幅が広いので、必然的に幅広い領域の知識が求められます。不動産の売却であったり、福祉や手当の申請であったり。事業を営まれている方ですと、負債があったり融資を受けていたりする可能性も考慮した判断が求められます。

さらに成年後見は、いわばお客様の財布を預かる業務なので、お客様それぞれの状況に応じた必要性やリスクに気を配らなければなりません。

成年後見は、まだはじまって20数年の制度なのですが、求められる役割はどんどん複雑になってきていると感じています。

お客様のお悩みを「ちゃんと聞く」ことの大切さ

お客様からの相談に応える際に、気を付けていることはありますか?

できるだけお客様が話しやすい環境を整えるようにしています。

基本的に相談は事務所にお越しいただいて行うのですが、和やかにお話しいただけるように、温かい雰囲気の部屋で相談にお応えしています。

私は、相続の悩みごとというものは、お話しいただくと8割くらいは解決するものだと思っています。お話しいただくと大体の方針が決まり、方針が決まると悩みは晴れるものなので。

それなので、お客様にとっては「ちゃんと話す」ということが大事になりますし、私たち専門家は「ちゃんと聞く」ということが大事になってくるのです。

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専門家に相談することは緊張するものだと思いますので、そう言っていただけると心強いですね。

ありがとうございます。お客様ができるだけ緊張せずにお話しいただけるように、「専門家の先生」といった雰囲気は出さないようにということも心がけています。

私は「偏見をなくしたい」という気持ちが強いタイプなので、誰に対しても偏見なく、対等に接するようにしたい。お客様と先生という関係ではなく、対等な関係でお客様の相談に応えていきたいと考えています。

お客様の話を聞かれる際にも、何か心がけていることはありますか?

お客様の話をお聞きする中で、言葉の裏側を考えた質問をさせていただくようにしています。

士業の先生がお客様の相談に応えるときに「お客様に寄り添う」という言葉をよく使うのですが、寄り添うためには現場での体験が必要だと思うのです。その体験がなければ、お客様の言葉の裏側にあるものに気づくことができないですし、ヒアリングも表面的なものになってしまいます。

それなので私は、お客様の話をお聞きして、おかしいと感じたものには、別の角度から質問をさせていただくようにしています。そうすることで、言葉の裏側にある、本当に相談したいことが見えてくるのです。

質問をするためには、その背景にある体験が大切になる。そういった意味では、これまで色々な事務所を経験してきたことが活きていると思いますし、もっと違う業界を経験すればよかったなと思うこともあります。お客様の立場や気持ちをきちんと理解することが、司法書士がはじめに行なうべきことだと思っていますから。

司法書士の使命をもって、港区白金に還元する

最後に、これから取り組んでいきたいことを聞かせていただけますでしょうか。

司法書士法に定められた「司法書士の使命」というものがあるのですが、この使命を実現して、身近な人たちの役に立ちたいと考えています。

司法書士の使命というのは、国民の権利を守ることと、権利を守ることによって自由で公正な社会をつくること、とされています。

この「公正」という部分は、先ほどお話しした「偏見をなくしたい」という気持ちにつながるものがあります。そして「自由な社会をつくる」という部分は、私が司法書士として活動していきたい方向とつながっています。

私は「みんなが自由で自立できる社会ができればいい」と思っています。もちろん自由には責任が伴いますが、この自由と責任の両方を獲得することが、生きがいだと思うのです。

誰かに言われたことをやるのではなく、自分でやりたいことを責任をもってやる。それが生きがいだと考えているので、私が関わる人たちがそうなればいいなと思うのです。

世の中には、専門的な知識がないことによって、自由を奪われたり、財産を失ったりしてしまう人たちがいます。私は司法書士として、そうした人たちを守っていくことが使命だと考えています。この使命を果たしながら、白金という地域の役に立ちたい。身近な人の役に立つ法律家でありたいなと思っています。

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取材を終えて感じた先生の人柄

何でも知りたいという好奇心から、新しいことを意欲的に学び続けられている飯田司法書士。インタビューをさせていただく中でも、他業種や過去の事例について質問をされることが多く、常に新しいことへのアンテナを広げられている好奇心の高さが印象的でした。

ご自身の取り組みを話す際には、背景にある社会問題や法律・制度を交えて説明されており、その姿から「司法書士としての使命を果たしたい」という強い思いを感じました。

このような強い使命感を持たれている先生が、地域のため、身近な人の役に立つために活動をされている。専門家としての使命感の頼もしさを、強く感じた取材となりました。

事務所概要

名称
司法書士法人リーガルオフィス白金
資格者
所長 司法書士 飯田 茂幸
所在地
東京都港区白金1-25-13アインス白金402
電話番号
03-6277-3413

※「相続プラスを見た」とお伝えいただくとスムーズです

営業時間
平日9:00~18:00
※夜間土日祝日は事前予約で対応いたします
定休日
土曜日・日曜日・祝日
対応エリア
東京都を中心に全国対応可能
所属
東京司法書士会:第4374号
簡裁訴訟代理等認定番号:第401224号

事務所情報掲載日:2023年10月25日

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